天海祐希主演映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』12月13日公開 監督は中田秀夫、脚本は吉田玲子

天海祐希が主演を務め、中田秀夫が監督を務める映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』が、12月13日に公開されることが決定した。

本作は、全世界累計発行部数850万部を突破した廣嶋玲子(文)、jyajya(絵)による児童小説『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』シリーズを実写映画化するもの。2013年に小説刊行がはじまると、子供たちのあいだで瞬く間に人気を博し、現在も継続刊行中で、2024年4月からはシリーズ新章もスタート。2020年からテレビアニメ化・アニメ映画化され、2023年には舞台化、任天堂Switchでのゲームソフト化、さらには2022年から継続中の西武園ゆうえんちとのコラボなど、さまざまなメディアミックスが反響を呼んでいる。

幸運なお客様しか訪れることができない“銭天堂”に売られているのは、どんな願いでもかなえることのできる「ふしぎ駄菓子」たち。老若男女、誰しもが「もし、こんな駄菓子があったなら……」と夢見る駄菓子が並ぶ。そんな銭天堂で店主を務めるのは、色とりどりのガラス玉のかんざしで結いあげた真っ白い髪に、真っ赤な口紅と古銭柄の赤紫色の着物を着た、紅子(べにこ)。彼女は、福引用の抽選器をまわして出た硬貨1枚と引き換えに、悩みを持つお客様が望むお菓子を売っている、年齢不詳の怪しい女店主だ。その駄菓子は、幸せを呼ぶのか、はたまた不幸を招くのか――。

駄菓子屋の店主・紅子を演じるのは天海。およそ3時間以上かけて特殊メイクを施した天海は、「紅子役をオファー頂いた時、『私で良いのだろうか』と、少々驚きましたが…とてもワクワクしてしまいました。本当に素敵な世界観で、学ぶべきこともたくさん詰まっている作品になっていますので、お子さんは勿論の事、大人の方にも楽しんで頂けると思っています」とコメントを寄せている。

監督を務めるのは、『リング』や『スマホを落としただけなのに』シリーズなどの中田。かねてより原作の映画化を熱望してきたという中田にとって、児童小説の映画化は新たな挑戦となる。中田は天海の紅子姿について、「天海さんが演じる紅子は、そんな欲望を持ってしまった人間たちを『人生のレフリー役』として、優しくもキリリとした視線で見つめます。天海祐希にしか演じられない、唯一無二の紅子に乞うご期待です!」と大絶賛している。

脚本は、『若おかみは小学生!』や『映画すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』を手がけ、2024年には『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』のほか『きみの色』の公開も控える吉田玲子が担当する。

あわせてティザー映像とティザービジュアルも公開。ティザー映像は、「銭天堂」へ続く路地へ迷い込んだ1人の男の子の姿から始まり、子供たちの素朴だけど切実な願いに合った「ふしぎ駄菓子」が映し出されていく。映像の最後では、「幸せになるか、不幸になるかはお客様次第……!?」のナレーションとともに、意味ありげに微笑む紅子(天海祐希)の姿が映し出されている。

ティザービジュアルでは、「猛獣ビスケット」「型ぬき人魚グミ」「子守コウモリ」などの“ふしぎ駄菓子”が並んだ店で、飼い猫である墨丸を抱いて立つ紅子が微笑んでいる姿が描かれている。

コメント
天海祐希(紅子役)
紅子役をやらさせて頂きます、天海祐希です。
紅子役をオファー頂いた時、「私で良いのだろうか」と、少々驚きましたが...
とてもワクワクしてしまいました。
原作は世界で人気があり、アニメーションにもなっている作品ですので、
ファンの皆様の紅子像を壊さない様、演じる事を心掛けました。
今回、撮影の度に特殊メイクや準備などに3時間近くかけ、
紅子になっていったのですが、とても楽しかった!
中田監督の情熱やバイタリティに引っ張って頂き、とても熱のある素敵な現場でした。
中田監督といつかご一緒させて頂けたらと願っていたので、凄く嬉しかったです。
本当に素敵な世界観で、学ぶべきこともたくさん詰まっている作品になっていますので、
お子さんは勿論の事、大人の方にも楽しんで頂けると思っています。
ぜひ、楽しみにして頂きたいです。

中田秀夫(監督)
「銭天堂を映画化したらぜひ見たい!」と私自身の家族からの熱望が本作の契機でした。
子供たちだって、誰にも言えない願いを心に秘めています。それが人を出し抜いたり、
身近な誰かを不幸にさせるものであっても、人の欲は一旦膨らみ始めると収拾がつかなくなりもします。
天海さんが演じる紅子は、そんな欲望を持ってしまった人間たちを「人生のレフリー役」として、
優しくもキリリとした視線で見つめます。天海祐希にしか演じられない、唯一無二の紅子に乞うご期待です!

廣嶋玲子(原作者・作)
2024年1月、幸運にも映画の撮影現場を見学することができました。
多くの人達が一つのものを作りあげようとする独特の気迫、圧巻のセットに、
ただただ感動しました。
なにより、天海さんの紅子に圧倒されました。
妖艶で、ミステリアスな雰囲気をまとった紅子そのもの。
その演技に引きこまれ、ゾクゾクしました。
いったい、どのような映画になるか、本当に完成が待ち遠しいです。
そして、映画にたずさわった方々全員に、心から感謝いたします。

jyajya(原作者・絵)
実写化のお話をいただき、とてもうれしかったです。
撮影現場にお邪魔する機会があり、そこには本から飛び出たような
銭天堂の世界が広がっていました。店内にならぶ沢山の駄菓子に目を奪われ、
天海さんが演じる紅子さんからは、本の中の紅子さんが放つような
堂々たるオーラを感じました。完成を楽しみにしています!
(文=リアルサウンド編集部)

© 株式会社blueprint