「よくやったショウヘイ」 大谷が怪物ルーキーの161キロを粉砕できた理由、ド軍OB指摘した“変化”

3回の第2打席で15号2ランを放ったドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

怪物スキーンズとの初対戦は三球三振…本塁打を放つまでに何が

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地ピッツバーグで行われたパイレーツ戦に「2番・DH」で出場し、3回の第2打席で5試合ぶりとなる15号2ランを放った。対戦したのは昨年ドラフトで全体1巡目を受けたポール・スキーンズ。時速100マイル(約161キロ)を超える直球に第1打席は三振に倒れたものの、しっかりやり返した対応力に地元放送席が沸いている。

3回2死一塁で迎えた第2打席、大谷はスキーンズがフルカウントから高めに投じた100.1マイル(約161.1キロ)の速球を捉えた。打球は中堅へぐんぐん伸び、フェンスを越えた。飛距離415フィート(約126.5メートル)、打球速度105.6マイル(約169.9キロ)という豪快な一発だった。怪物ルーキーと初めて当たった試合で力の差を見せつけた。

この打撃に目を丸くしているのが、カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の試合後番組に出演した3人だ。司会のジョン・ハータン氏が「スキーンズが第1ラウンドをとり、ショウヘイ・オオタニが第2ラウンドを勝利したという感じですかね」と口火を切った。

大谷は初回の第1打席では、スキーンズの最速101マイル(約162.5キロ)の投球に翻弄され三球三振に終わっていたからだ。

解説者で、元ドジャースのエイドリアン・ゴンザレス氏は「そうですね。ショウヘイは第1ラウンドでスキーンズのストレートに慣れようとしていたと思います。明らかに、ストレートは100マイルを超えていましたから。打席後、彼はダグアウトでビデオを見て、ボールの上をたたかなければならないと気づきました。そして第2ラウンドを迎える際には彼には準備ができていました」と、打席間にしっかり攻略の準備を進めていたと指摘した。

さらに元ドジャースのジェリー・へアストンJr.氏も「スキーンズのストレートが初めてホームランを打たれましたね。今まで打たれたホームランは全て変化球でしたから。よくやったショウヘイ・オオタニ。相手のストレートによくぞ打ち勝った」と称えている。

THE ANSWER編集部

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