新パターテストで気分転換 畑岡奈紗がセンターシャフトを手放す?

畑岡奈紗は新しいパターに挑戦(撮影/村上航)

◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシック by Acer 事前情報(5日)◇シービュー ベイコース(ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)

畑岡奈紗のパターと言えば、競技に出始めたアマチュアの頃からセンターシャフトがお決まりだった。握ったクラブのネックの形状が少し違うだけで、周囲からのイメージも変わる。「自分で打っていても変な感じ」と思わず笑う。

今週の事前練習で新しいパターをテストしている。ポアナ芝が敷き詰められたグリーン対策だとは言い切れない。「このグリーンに限らず、ことし(パッティングで)悩んでいる。気分転換じゃないですけど、ちょっと違うのを使ってみてもいいんじゃないかと相談して、持ってきてもらいました」

2年前には6位に入った試合(撮影/村上航)

スコッティキャメロンのPHANTOM(ファントム)X 11は、マレット型のダブルベントモデル。今まで同ブランド製のパターを試合で使ったことはなく、こちらも心機一転。「新しいものにすると良い方向に行くことがある。エースパターのイメージがちょっと良くないので」と開幕2日前のプロアマ戦で使用感を確かめた。

ショットはまずまず(撮影/村上航)

前週のメジャー第2戦「全米女子オープン」は週末にスコアを落として44位に終わった。「ショット自体はチャンスに付けられた感じはあるんですけど、やっぱりパットが決まってくれないと…」。4日間のストローク・ゲインド・パッティングは「-0.72」で、全体68位とグリーン上で振るわなかった。

次のメジャーは2週後の「KPMG全米女子プロ選手権」(ワシントン州サハリーCC)。次週はオフにするため、今大会が最後の実戦調整の場になる。2年前に6位で終えたコースはことし、そのグリーンの転がりがスムーズに行かない様子。「アプローチも難しい。最初のランディングがいつものイメージだと前に行ってくれるのが、上に飛んじゃったりする。寄せ方もちょっと変わる」と、この日は結果的に“突っ込み切れない”チップショットも多かった。

開幕2日前のプロアマ戦で新しいパターをテストした(撮影/村上航)

19位にいる世界ランキングで、6位に浮上した笹生優花に日本勢トップの座を譲った。「次のKPMGのコースも初めて。しっかり良い準備をしないといけない。練習でできても、試合でできないと自信に繋がってこない。順位よりは、自分の中で納得できるショットやグリーン上のストロークをできるようにしたい」と静かに意気込んだ。(ニュージャージー州ギャロウェイ/桂川洋一)

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