古川琴音が「海のはじまり」で目黒蓮の大学時代の彼女役「水季の生きざまを丁寧に、精一杯、演じます」

古川琴音が、フジテレビ系で7月1日にスタートする連続ドラマ「海のはじまり」(月曜午後9:00、初回30分拡大)に出演することが分かった。Snow Man目黒蓮が演じる主人公・月岡夏が大学時代に付き合っていた彼女役を演じ、2020年「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」以来、4年ぶりに“月9”ドラマに出演する。

「海のはじまり」は、22年10月期の「silent」(フジテレビ系)の脚本・生方美久氏、演出・風間太樹氏、プロデュース・村瀬健氏が再集結し、“親子の愛”をテーマに紡ぎ出す完全オリジナル作品。大学生だった時に付き合っていた交際相手で、別れて以来7年もの間、会うことがなかった南雲水季の死をきっかけに、血のつながった娘・海(泉谷星奈)の存在を知った夏の人生が変化していく。今の時代だからこそ伝えたい、人と人との間に生まれる愛と家族の物語を丁寧に描き出す。

古川が演じる水季は、夏が大学時代に交際していた恋人で、海の母親。夏とは、大学に入学したばかりの頃、新入生勧誘の場で出会う。たまたま声をかけた夏に対していぶかしげな様子の水季だったが、夏が同じ1年生だと分かると急に笑顔で人懐っこく話しかけてくるように。その後もマイペースに話を続ける水季に、当初は「変な子だなぁ」と思っていた夏も、次第にそのペースが心地良くなり、気付けばお互い笑顔で話すようになっていく。そして、その年の夏には交際を始めていた2人だったが、2年生になりそろそろ就職活動に取り掛かろうとしていたある日、夏は水季から想像もしていない言葉を聞くことになる…。

本作の出演にあたり「家族になることも、ならないことも、小さな偶然と選択の繰り返しで、その瞬間に込められた愛がたくさん描かれた作品だと思いました」と語る古川。演じる水季について「27年間という短い人生のなかで、彼女なりに、大切な人たちを愛し抜いたかっこいい人です」と説明し、「その芯(しん)の強さに、演じる私自身が憧れつつも、その強さこそが水季の不器用で弱いところでもあって。ぐらぐらと揺れ動きながら精一杯に生きていたことが分かり、何度も何度も胸がいっぱいになりました」と感想を述べた。

続けて「そんな水季の生きざまを丁寧に、精一杯、演じます。これから、錚々(そうそう)たるスタッフの皆さん、キャストの皆さんと、お芝居や対話を通して作っていくのが楽しみですし、視聴者の皆さんの中にもたくさんの対話が生まれる作品になると思います。ぜひお楽しみにしていてください」とメッセージを寄せた。

ドラマを手掛ける村瀬プロデューサーは、古川の魅力について「何年も前からずっと気になっていました。なんとも言えない特別な空気を身にまとっていて、彼女が画面に出てくると、いつも決まって吸い込まれるように彼女に目が行ってしまい、いつの間にか目が離せなくなっているのです。不思議な魅力を持った女優さんだなぁといつも思っていました。どことなく不安定で捉えどころがないのに、気が付いたら彼女が演じる役に感情移入している、そんな経験が何度もありました」と語った。

そんな古川が演じる水季のことを、「まさに不思議な魅力を持った女性」と話し、「何を考えているのか分からなくて、突拍子もないことを言い出しては答えに困らせる。夏は、そんな水季のペースに巻き込まれ最初は戸惑うのですが、それがいつの間にか心地良くなっていきます。古川さんが醸し出す不思議な雰囲気が、そんな水季にぴったりだと思ったのです」と、キャスティングに自信をのぞかせた。

加えて「水季は、大学在学中に夏との子を身ごもり、夏には何も言わずに1人で母になる人生を選びます。母になることを想像していなかった女性が母になる。僕は、古川さんには少女の様な雰囲気があると感じていました。水季もどこか少女のような雰囲気を持っており、その雰囲気を纏(まと)ったまま母になろうとする女性です。古川さんが纏っている空気が水季というキャラクターにリアリティーをもたらしてくれると思い、この大切な役をお願いしました」とオファーした際を振り返った。

さらに「すでに撮影が始まっているのですが、古川さんの水季は想像以上の素晴らしさです。水季が今はもうこの世にいないと思うと、いつも苦しい気持ちになります。古川さんだから出せる特別な空気を纏った水季にご期待ください」とアピールしている。

© 株式会社東京ニュース通信社