大谷翔平vs怪物新人で質問殺到「9/12」 妻&彼女まで注目される共通点…名勝負の予感

試合後の取材に応じたドジャース・大谷翔平【写真:小谷真弥】

「是非打席に立って」「試してみるかも」大谷&スキーンズが微笑ましいやり取り

■パイレーツ 10ー6 ドジャース(日本時間6日・ピッツバーグ)

新名勝負の予感だ。ドジャース・大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地・パイレーツ戦で怪物新人ポール・スキーンズ投手と初対決。3回の第2打席でバックスクリーンへ15号2ランを放った。7億ドル男vs最速164キロの怪物新人。今後も注目を集めそうだ。

力と力の勝負となった。初回1死は100マイル(約161キロ)超えの剛速球に3球三振。3回2死一塁に、早速やり返した。剛速球で追い込まれてからの5球目。真ん中高めへの100.1マイル(約161.1キロ)の剛速球を打ち砕いた。敵地を騒然とさせる5試合ぶりの15号2ラン。大谷が100マイル超えの剛速球を本塁打にするのは自身初めてだった。

「素晴らしいボールでした。最初の打席もあまり良いスイングだったとは言えなかった。それを打てたのはもちろん良かったですけど、各打席、素晴らしいボールを投げていた」。5回1死一塁も98.1マイル(約157.9キロ)を右前打としたが、7歳年下の剛腕に舌を巻いた。

身長198センチの長身から最速164キロを投げ込む。2023年全体ドラフト1位でパイレーツ入りした大物ルーキーは、エンゼルス本拠地から近いカリフォルニア州フラートン出身。高校時代の2018年には大谷の本拠地投手デビューを生観戦し、大学時代は投手、捕手の二刀流だった。試合後、大谷から「是非、彼にも打席に立って欲しいと思います」と二刀流の再挑戦を提案され、「(二刀流再挑戦を)試してみるかもしれないけど、現状に満足しているよ」。メディアを通じた微笑ましいやり取りだった。

大谷は2月に真美子夫人との結婚を発表した。一方のスキーンズも彼女は同じルイジアナ州立大の体操選手で、インスタグラムで約520万人、TikTokが約800万人のフォロワーを誇るインフルエンサー。学生ながらスポンサー収入は年間3億円以上とも言われ、米国では抜群の知名度を誇る。妻&彼女も周囲から注目されるなど両者に共通点は多い。

この日の大谷の囲み取材では12問の質問が出たが、そのうち9問がスキーンズに関連するものだった。パイレーツはナ・リーグ中地区で、今季は8月9日(同10日)からの本拠地3連戦がある。大谷は「毎年毎年、良い投手が出てきますし。良い選手が入れ替わりでどんどん出てくるので。そのスピードっていうのはすごい速いなというのは毎年感じますかね」と語ったが、新たな名勝負となりそうだ。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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