柴犬「かぼす」、世界が追悼 仮想通貨ロゴのモデルで有名に

「かぼす」がモデルとなった仮想通貨「ドージコイン」のロゴ(AP=共同)

 暗号資産(仮想通貨)「ドージコイン」のロゴのモデルとなるなど、世界的人気を博した千葉県の雌の柴犬「かぼす」が5月下旬、この世を去った。愛らしい表情の画像がインターネット上で広まり「世界一有名な柴犬」とも呼ばれた。各国のメディアなどで追悼が相次いでいる。

 ソファの上で何か言いたげにこちらを見詰める柴犬―。「かぼす」が有名になったきっかけは、飼い主の保育士佐藤敦子さん(62)=千葉県佐倉市=が2010年にブログに投稿した写真だ。13年に海外のネットサイトで爆発的に広まり、一躍その名が知られるようになった。

 5月24日に死んだことを佐藤さんがブログで公表すると、さまざまな言語で追悼メッセージが殺到。数日後に開かれた「お別れの会」には韓国や台湾、米国などからもファンが参列した。AP通信や英BBC放送、インド紙タイムズ・オブ・インディアなど各国メディアも続々と死去を報じ「ネット上のセレブ」(米公共ラジオNPR)との別れを惜しんだ。

 「かぼす」はもともと、殺処分直前に救われた保護犬。

インターネット上で広まった柴犬「かぼす」の写真=2010年撮影(佐藤敦子さん提供・共同)

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