不快な寝汗はタイプ別ケアで快適な睡眠を!

汗がベトベトして不快な寝汗。ひどい方は寝汗で目が醒めることも…。これでは快適な睡眠とは言えませんよね。人は寝ている間にコップ1杯程度の汗をかくのは正常です。ですが、パジャマや寝具がぐっしょり濡れるほどの汗は体調の変化が原因の事もあります。

今回は、タイプ別に不快な寝汗を防いで快適な睡眠を得るコツを、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。

体に熱がこもっているタイプ

寝汗のほかに、

・手足がほてる
・頬が赤くなりやすい
・午後に体温が上がるまたは微熱が出る
・イライラしやすい

といった傾向のある方は、体の潤い不足や加齢が原因で体内に熱がこもって、それを冷ますために寝汗が多く出るタイプ。中医学では陰虚内熱(いんきょないねつ)とよばれる体質です。

体に潤いを与えて熱を冷ましてくれるトロピカルフルーツを食べるのがオススメです。また、イライラ感は体に熱を溜めてしまうのでリフレッシュを心がけましょう。

クヨクヨ心労タイプ

寝汗のほかに、

・思い悩んでいることがある
・動悸がしやすい
・睡眠が浅い
・疲労感を感じやすくなった

といった傾向のある方は、体内の潤い成分を体の内側にとどめておく力が弱って睡眠中に体の外に漏れ出てしまうタイプ。中医学では心血虚(しんけっきょ)とよばれる体質です。

悩みがあるのは仕方ないという側面もありますが、心身の健康を守るためにも、「30分考えても答えが出ないなら、いったん考えるのをやめる!」と割り切ってみたり、気をそらすために気晴らしに熱中するなど、悩みから離れる時間を意識して作ることも大切です。

消化器冷えタイプ

寝汗のほかに、

・胃もたれなど胃の不快症状
・下痢しやすくなった
・体が重い
・頭が重く、締め付け感がある

といった傾向のある方は、この時季に多いのですが、冷たいモノの摂り過ぎで胃腸のコンディションを崩し、体内に余分な湿気が溜まっているタイプ。湿気が上手く巡らず寝汗として外に出ており、中医学では脾虚湿困(ひきょしつこん)とよばれる体質です。

冷たいモノを我慢するのが難しければ、口の中でよく溶かしてから飲み込んだり、温かいスープやお茶と一緒に飲食するといった工夫をしてみましょう。

質の良い快適な睡眠は、心身を整える上で不可欠です。タイプ別寝汗ケアで暑い季節もぐっすり眠れますように。

■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中 Instagramは「@keiko89zen」。
編集/サンキュ!編集部

© 株式会社ベネッセコーポレーション