オクラは大きいのと小さいのどちらを選ぶべき?失敗しない選びかたを野菜ソムリエが解説

初夏から夏本番にかけて旬をむかえるオクラ。豊富なビタミンやミネラルが暑さに負けない体づくりを助けてくれたり、食物繊維が腸の調子をととのえてくれたりと、これからの季節にかかせない食材です。

スーパーで売られているオクラをよく見ると大きさが異なるものも並んでいますが、大きいのと小さいのだとどちらがおいしいのでしょうか。また、新鮮なオクラを選ぶために見るべきポイントは??

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、失敗しないためのオクラ選びのコツを教えてもらいます。

おいしいオクラの大きさは?

オクラは緑色のネットに入っていることが多いため少しわかりづらいですが、よく見ると長さ数cm程度の小さなものから、10cmを超えそうな大きいものまでサイズに違いがあります。

じつはオクラは、成長しすぎると苦味が出てしまい、味が落ちてしまう野菜。そのため、大きすぎないものを選ぶようにしましょう。もちろん極端に小さいと成長不良である可能性があるため、だいたい5~6cm前後のものを選ぶのがおすすめです。

新鮮なオクラの色・形は?

表面が黒ずんでしまったオクラ

オクラは収穫から時間が経つと、表面の色がだんだん黒ずんできます。ヘタの輪郭が黒くふちどられたようになっているオクラを見かけたことがあるかもしれませんが、これも鮮度が落ちてきている証拠です。

輪郭も含めて全体が鮮やかな緑色のものを選びましょう。また形は、やせていなくてふっくらしたものがおすすめです。

うぶ毛はオクラの生命線!

anatchant/gettyimages

オクラのうぶ毛は調理の際に板ずりなどして取り除かないといけないため、邪魔だなぁと感じてしまいがちですが、オクラ自身にとっては生命線とも言えるほど重要なもの。オクラは根から地中の水分を吸うだけでなく、うぶ毛から空気中の水分まで吸収して成長しますし、うぶ毛は虫から身を守るのにも役立っています。

つまり、うぶ毛がしっかり生えているオクラは、健康においしく成長したオクラということ。ぜひ、うぶ毛がたくさん生えているものを選んでください。

暑い時季にぴったり!オクラを食べて元気になろう

畑で育つオクラ

オクラには抗酸化作用のあるβカロテンや、疲労回復に役立つ葉酸、熱中症予防に役立つカリウムが豊富に含まれているほか、ネバネバ成分である水溶性の食物繊維は腸の調子を整えてくれます。暑さで疲れやすくなったり食欲が落ちたりする時季に、まさにぴったりの野菜です。

ぜひ新鮮でおいしいオクラを選んで、これからの季節を元気に乗り切りましょう!

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。Instagramは「@megumi_kitchen_and_atelier」。
編集/サンキュ!編集部

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