ギリシャの銀行、16年ぶり配当再開へ ECBが承認

Lefteris Papadimas

[アテネ 6日 ロイター] - ギリシャの4大銀行は6日、欧州中央銀行(ECB)から16年ぶりに配当の支払いを再開する承認を得たことを明らかにした。

4行は昨年、高金利と力強い経済成長に支えられ、合計で約35億ユーロの利益を計上した。

アルファ銀行のバシリオス・プサルティス最高経営責任者(CEO)は声明で「監督当局による配当支払い再開の承認は、銀行の完全な正常化に対する最終的な承認だ」と述べた。

ギリシャ最大銀行のユーロバンクは、3億4200万ユーロ(1株当たり0.0933ユーロ)の現金配当を承認されたと発表。「2023年の純利益の30%に相当する額」という。

ナショナル銀行は3億3200万ユーロ(1株当たり0.36ユーロ)を支払う予定で、こちらも配当性向は30%となる。

ピレウス銀行は7900万ユーロ、アルファ銀行は1億2200万ユーロの配当支払いが承認された。

ギリシャは昨年、投資適格格付けを回復。今年の成長率は約2.5%と危機以前の水準に近づき、ユーロ圏の平均の0.8%を大きく上回ると予想されている。

銀行の不良債権比率は2016年の45%から6%以下に低下している。

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