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安曇野市で、被爆したピアノを使ったコンサートが開かれました。その音色には平和への願いが込められています。
美しい音を奏でるピアノ。1945年、広島の原爆投下で被爆した「被爆ピアノ」です。安曇野市の三郷中学校で、その音色が披露されました。
ピアノ調律師の矢川光則さん(72)。被爆2世でもあります。
■調律師・矢川光則さん
「広島の原爆の戦争遺産として役立てて下さいと被爆者からの切なる願いがある」
矢川さんは被爆者などからピアノを譲り受け、合わせて7台を保管しています。全てが爆心地から3キロ以内で被爆したもので。
ピアノに残る無数のキズは戦争の歴史を伝える証として、当時のままにしてあります。
■調律師・矢川光則さん
「後世にどう伝えていくかが広島にとっては大きな課題。被爆ピアノはまだまだ生き続けるので、これから果たしていく役目は大きくなっていくと思う。平和っていうのは一人一人が作り出して、皆で作り出していくもの。そういったことを考えてもらうきっかけになれば」
コンサートは7日も開催され、会場では広島平和記念資料館から取り寄せた資料も展示されます。