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長野市の山の中でひっそりと巨大な仏像が作られていました。趣味は仏像作りという75歳の男性が、およそ4年半かけて、なんと独学で手がけました。いまや見物人も訪れる地区の名所になりつつあります。
■郷間彩姫記者
「かなり山あいに入ってきました。こんな山奥にあるんでしょうか。集落が見えてきました。あれですかね?仏像の顔が見えました!」
「病気を治す仏」とされる薬師如来。左手には、薬の壺を持っています。目を見張るのは、その大きさです。
■郷間彩姫記者
「私の身長は165センチなんですが、その3倍の高さの仏像です!」
高さ5.4メートル、幅4メートル。制作したのは、長野市信州新町の西沢治夫さん(75)です。地元の人から木材を譲り受け、自宅の敷地でおよそ4年半。たった1人で作り上げました。
■薬師如来像を制作・西沢治夫さん
「時間かけたのはやっぱね、顔の表情だよね。初対面でも何でもまず顔で第一印象受けるから」
「怖さ」と「優しさ」を併せ持つ表情を目指して〝慈悲の心〟を表現したということです。
■郷間彩姫記者
「仏像の中は空洞になっていまして、こちらに座禅をするためのスペースがあります」
なんと、仏像作りは「独学」という西沢さん。仏像を作っていた友人に影響を受けて、およそ20年前から始めました。農業のかたわら、これまでにおよそ100点を手掛けたということです。
■薬師如来を制作・西沢治夫さん
「ただただ彫るのが楽しくてさ、時間作っちゃ面白くて楽しくて、彫っている時が一番楽しいからね」
噂を聞きつけて見物に訪れる人も。
■長野市から
「笑みが良いよね。個人でこれだけの物を4年半もかけて作ったっていうのは、なかなか大したもんだと思いますよ」
■薬師如来像を制作・西沢治夫さん
「見てもらうだけでうれしいなと思って。俺作ったの見てもらって少しでも和んでもらえれば良いかなと思っている」
西沢さんの思いが込められた薬師如来が、人々を優しく見守っています。