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こちらの数字「1.20」…。女性1人が生涯に産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」なんですが、1947年の統計開始以降、最低となりました。少子高齢化が進み、人手不足が特に深刻なのが介護業界です。外国人材を6日に初めて受け入れた社会福祉法人を取材しました。
辞令を言い渡されたのは、ミャンマー人女性8人。3日前に来日したばかりです。
■吉田一平アナウンサー
「いま記念撮影をしています。緊張しているかと思いましたけど、皆さん笑顔ですね」
■職員
「日本だと〝はいチーズ〟なんですけど…。ワン…」
■女性8人
「ワン・トゥー・スリー」
社会福祉法人「ジェイエー長野会」は、設立30年で初めて外国人材を雇用しました。
■女性8人
(日本語はどれくらい勉強したんですか?)「2年間」
彼女たちは「特定技能外国人」です。介護など人材確保が困難な業界で、2019年4月から受け入れが始まっています。ネインさん(22)は、軍が実権を握るミャンマーから避難しようと、大学を中退して来たそうです。なぜ日本を、なぜ介護を選んだのでしょう?
■ネインさん(22)
「アニメが好きだから、日本が他の国より面白いと思った。お母さんを介護で支えることがあった。私に(介護職は)合うと思った。母を日本に連れてきたい」
最年長・34歳のズンさんは、母国でウェディングドレスなどのデザイナーをしていたそうです。
■ズンさん(34)
(どうしてデザイナーから介護の世界に?)「コロナで辞めました。祖母と一緒にいたこともあるし、(興味のあった)日本語も上手になりたいと思って」
■ジェイエー長野会・上原孝義理事長
「全面的に皆さんをサポートさせて頂きますのでどうか安心して下さい」
とは言え…。初日の6日は通訳がいましたが、7日からはいません。やはり不安なのは…。
■ズンさん(34)
「お年寄りの言葉とか分からないこと」
言葉の壁が最大の懸念ですが、上原孝義理事長はこう話します。
■ジェイエー長野会・上原孝義理事長
「在宅介護の中心となる訪問介護(について)、コロナ禍でかなり需要が増えたんですけど、新規(職員)の確保がなかなかままならない。喫緊、待ったなしの状況」
特定技能外国人の8人は、1カ月間の研修を経て「即戦力」として介護現場で働きます。