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タイガースの前田健太投手が5日(日本時間6日)、敵地のレンジャーズ戦に先発登板。しかし、1回先頭のマーカス・セミエン内野手に2球投げただけで交代。メジャー通算200試合目の登板は思わぬ形で終わった。前田は今季ここまで2勝2敗、防御率6.25。これが今季10試合目の先発マウンドだった。試合は9-1でレンジャーズが勝利した。
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■これまでの最短降板はガリクソンらの5球
前田は先頭セミエンに対し、初球91マイル(約146キロ)の直球でストライク。しかし、2球目のスライダーを投じた直後に異変が生じた。顔をしかめて、右脇腹を気にする素振り。これを見て、ベンチからA.J.ヒンチ監督とスタッフがマウンドへ駆け寄った。
前田はヒンチ監督たちが見守る中、体の状態を確認するように2球ほど投球練習。「大丈夫」というサインを送ったものの、監督は交代を決断。これを一度は拒否した前田だったが、最後は指揮官が前田のグラブからボールを取り上げ、マウンドを降りるように促した。
地元メディア『デトロイト・フリー・プレス』は「マエダがわずか2球で降板。これはタイガース史上最短の先発登板となった」と伝えた。これまでは5球が最短で、巨人でも活躍したビル・ガリクソン(1991年)、アニバル・サンチェス(2017年)、マイケル・フルマー(2018年)の3投手がいたという。
■指揮官「彼はただがっかりしていた」
前田は試合後、「最初の球を投げた後、張りを感じた。そしてA.J.と話し合い、私は試合に残りたいと思った。しかし、彼は患部をさらに悪化させるリスクを避けたかったので、早めに交代させることを決めた」と状況を説明。その上で「2球で降板してしまい、リリーフ投手たちには申し訳ないことをした。今夜はブルペン陣に負担をかけてしまった」と謝罪の弁を口にした。
同監督は「彼はただがっかりしていた。彼は謝ったが、そうする必要はない。全力を尽くしてくれた。偶然のケガだったのだ。彼はがっかりしていたし、私がボールを渡すように手を差し伸べた時、彼はやっと自分が試合から退くという現実が理解できたようだった」と振り返った。
前田によると、これまで右脇腹に痛みを感じたことはなく、6日(同7日)にデトロイトで精密検査を受ける予定になっているという。5月11日にウイルス性疾患で負傷者リスト(IL)入りし、5月24日に復帰したばかりだったが、再び離脱することになるのか。診断結果が注目される。
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