【MLB】大谷翔平とは6本差、2打席連発で5月を締めたアーロン・ジャッジ “最速20号到達”に敵将も脱帽「手に負えない」

ヤンキースアーロン・ジャッジ外野手が5月31日(日本時間6月1日)、敵地でのジャイアンツ戦に「3番DH」で先発出場。1試合2発となる19、20号を放ち、両リーグを通じて2位に2本差をつけて単独トップに浮上した。試合はヤンキースが6-2で快勝した。

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■「ここは特別な場所」凱旋試合に感慨深げ

サンフランシスコ郊外で少年時代を過ごしたジャッジ。今回は凱旋試合となるが、2022年オフにフリーエージェント(FA)となった際、ジャイアンツ移籍の可能性が高まったものの、結局はヤンキース残留を選択。

そのため、この日は“袖にされた”ジャイアンツファンから盛大なブーイングを浴びた。

しかし、5月絶好調の男は意に介さない。まずは1点を追う3回1死一、三塁の第2打席で、今季19号の逆転3ランを左中間スタンドに叩き込み、ブーイングをかき消した。さらに先頭で迎えた6回の3打席でも20号ソロをバックスクリーンに打ち込むと、もはや敵味方入り乱れて大興奮。ファンは総立ちとなり、スタンドは騒然となった。

ジャッジは試合後、「ダイヤモンドを回っている時、左翼席を見て、何度かあそこに座っていたことを思い出して、懐かしい気持ちになった。ここは特別な場所。ジャイアンツファンとして育ち、ここで試合を見るのが大好きだった。だから、相手チームとしてフィールドの反対側にいるのはとてもクールだ」と地元での一戦を振り返った。

■「どれだけすごいのか、理解するのは困難」

5月だけで14本塁打を放ち、最速で20号に到達した主砲について、アーロン・ブーン監督は「彼がどれだけすごいことをしているのか、頭で理解するのは難しい。彼としては自分がやるべきことをやっているだけなんだろう。人として選手として、彼のやり方には一貫性がある。それを見るのは楽しいこと」と称賛した。

敵将ボブ・メルビン監督も「彼が好調の時は手に負えない。投手が良いボール球を投げても、彼はそれをファウルにして逃げるか、見送る。そして、甘い球を待ち、打てる球が来たら、確実に打ち返す」と脱帽した。

今季は4月を終えた時点では6本塁打、打率.207、OPS.754と低調だったが、一気に復調。5月は14本塁打、打率.371、出塁率.488、OPS1.416という驚異の数字を残した。気が付けば、大谷翔平(ドジャース)とは本塁打数で6本もの差が付いた。名門の主砲がどこまで数字を伸ばすのか、大谷は追い付き、追い越せるのか。リーグを超えたライバル対決から目が離せない。

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