Aロッド絶賛、大谷翔平は「国宝だ」 薬物問題に揺れた過去…驚いた不屈のメンタル

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

ロドリゲス氏「彼の対処ぶりは素晴らしかった」

ドジャース・大谷翔平投手の“トラブル対処能力”に対し、メジャー通算で696発を誇り、現役時代は「Aロッド」の愛称で親しまれたアレックス・ロドリゲス氏が絶賛している。米放送局「FOXスポーツ」の番組「The Herd with Colin Cowherd」で「オオタニは国宝だ」と言及している。

司会者のコリン・カワード氏が「オオタニは異国に来ていることもあるし、言葉の壁もある。州間高速道路を北に、エンゼルスからドジャースに移籍。彼の生活はビッグだ。2つの国のロックスターだ。一息つかせてあげようじゃないか」と話を弾ませた。

続けてカワード氏は「奇妙ではあるが、言葉の障壁があることが彼を助けている。メディアとの間のちょっとした緩衝材になるからだ。だが、彼が経験した試練に飲み込まれなかったことに少し驚いている。あなたはどう思う?」とロドリゲス氏に話を振った。

ロドリゲス氏は「オオタニは国宝だ。それについては疑問の余地はない。私が騒動に巻き込まれていたとき、ヤンキースではなくてトウキョウ・ジャイアンツでプレーしていたらよかったのにと思うよ。彼の対処ぶりは素晴らしかった」と称賛。自身も、大谷とはまったく別次元の騒動ではあるが、現役時代に薬物問題に揺れた時期もあり、2014年は出場停止処分を受けており、“外的要因”との戦いのつらさを経験していた。

さらにロドリゲス氏は「ロブ・マンフレッド(コミッショナー)とリーグ(MLB)はすぐに調査して、答えにたどり着き、毅然とした態度で前に進んだ。私がもしブラジルでプレーしていたら、もしくはトウキョウのチームでプレーしていたら、韓国でプレーしていたら……。どこでプレーしていても、(自分が)どんな酷い状態になっていたか想像もできない。きっとかなりの試練だっただろう」と胸中を思いやった。

前日4日(日本時間5日)には元通訳の水原一平被告が罪を認め「この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思ってます」と大谷は声明を発表。ロドリゲス氏は「彼を見ていると、見事なだけでなく、このようなこと(大谷のような見事な対処)は見たことがない」と驚愕。純粋に野球と向き合う姿勢を改めて評価していた。(Full-Count編集部)

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