なぜ?変わる公園遊具…その背景は 「太陽の丘公園」の恐竜の滑り台はモニュメントとして存続へ 岡山

岡山市の公園で使用中止になっていた恐竜の形の滑り台がモニュメントとして残され、2025年春に新たな公園に生まれ変わることになりました。ほかの公園でも遊具の整備が進んでいて、その背景を取材しました。

岡山市北区伊島町の岡山県生涯学習センターの横にある「太陽の丘公園」。

(松木梨菜リポート)
「こちらの恐竜の形をした滑り台は長年シンボルとして親しまれてきました。現在は幕がかけられていて使えなくなっていますが、モニュメントとして今後残されることが決まったということです」

公園ができた1968年から親しまれてきた恐竜の滑り台。管理している岡山県は、一時、撤去も検討していたといいます。

(岡山県生涯学習センター/栗原宏之 所長)
「子どものときにご自身も遊んでいたという保護者の方もいらっしゃいますし、この公園のシンボルとして存在しておりますので、残したいと」

今後は、公園全体を再整備する計画です。

(岡山県生涯学習センター/栗原宏之 所長)
「遊具に関わる重大事故等もございましたので、今の基準に合った遊具を整備しようということで刷新することになりました」

2021年10月、岡山市北区の保育園で2歳の男の子が遊具に挟まれ亡くなった事故を受けて県は2023年5月、公園内の遊具の一斉点検を行いました。

その結果、全体の半分ほどにあたる7つの遊具に安全面で不備が見つかり、2024年3月までに撤去しました。

今後、公園全体を整備する予定で、3つの案を作り、県生涯学習センターのホームページで6月15日まで利用者らにアンケートを行っています。

県は整備費用として2024年度の予算に7300万円を計上していて2025年3月に生まれ変わる予定です。

(利用者[母親]は―)
「安全基準に満たされてないのは危ないと思うので新しくなるのを楽しみに待ってます」

(松木梨菜リポート)
「岡山市ではほかの公園でも遊具が更新されています。岡山市中心部にある下石井公園では全ての遊具が新しくなりました」

こちらでは2023年9月に遊具を刷新。岡山市は定期的に点検を行っていて、安全基準を満たさなくなったものについては順次、更新や補修などを行っています。

岡山市は「利用者が安心安全に利用できるよう努めたい」とコメントしています。

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