中国禁輸の台湾産パイナップル、松山に 県内自治体職員ら購入し生産者支援

松山市役所に届いた台湾産パイナップル=6日午後、市役所

 中国への禁輸措置が続く台湾産パイナップルの生産者を支援しようと、愛媛県と20市町の職員有志が購入した屏東(へいとう)県産パイナップルの第1便が6日、松山市役所に届いた。これまでも県と松山市が購入してきたが、県が今回、19市町に協力を呼びかけ、支援の輪が全県に広がった。

 台湾産パイナップルは9割を輸入していた中国が2021年、害虫検出を理由に輸入を停止した。売り先をなくした台湾のため、松山市は同年から、県も22年から職員有志が購入を続けている。県は今年4月に発生した台湾東部沖地震の復興支援も兼ね、19市町に声かけ。注文は1箱(10キロ、7~9個入り)単位で、県と20市町で計3078箱分約31トンを購入した。

 松山市はこのうち約1450箱を購入し、第1便として6日夕、市役所に約700箱が届いた。手際よくトラックから降ろされ、職員が次々と受け取っていった。7日には配送業者が県庁や各市役所・町役場などに運ぶ。

 台湾産パイナップルはスーパーのフジやマルナカ、マックスバリュ、エフ・マルシェでも販売している。売り切れ次第終了。

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