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悩んでいるのはひとりじゃない--。学校に行けない・行きづらさがある子どもを持つ親たちがグループを立ち上げ、中央区内を中心に交流の場づくりに取り組んでいる。同じ境遇の母親同士が毎月集まって意見交換を行い、SNSを活用した情報発信も始めた。
「子どもが不登校になったら親はどうしたらいいのか。周りに聞きたいけど、どこに聞けばいいのか。親も孤立感を感じている」。そう話すのは、親たちによるボランティアグループ「ほっとけ〜き」代表の福井亜希さん。
「ほっとけ〜き」は今年3月に発足。福井さんや副代表の小杉美智子さんら4人の母親が中心となって運営し、メンバーは現在、小学生から高校生の子を持つ母親ら10人ほど。不登校児の支援に取り組む市社会福祉協議会の呼びかけなどで集まったことをきっかけに組織化したという。
同じ境遇だからこそ
福井さんは「親同士がつながることが大切。不登校のことで悩んでいても相談の場がわからない人が多い。場を作ることで自分の経験が役立つと思った」と話す。
現在は毎月第2月曜日にあじさい会館ボランティア活動室(6階)で行うコミュニティ活動が中心。話し合うのは家庭環境や子どもの特性、経済的な悩み、各学校の事情、行政の対応にまでおよび、同じ境遇の親だからこそ打ち明けることができるという。
メンバーのひとりは「親として自責の念を感じている人も多い。子をフォローしてくれる場があっても親をフォローしてくれる場はない。親が元気にならないといけない」と話す。また別のメンバーは「時代が大きく変わっても教育のシステムが変わっていない。それでも行政を批判するより自分たちでできることをコツコツとやっていきたい」と話す。
次回の開催は6月10日(月)の午後3時から5時まで。参加費200円(初回無料)。予約不要で直接会場へ。活動内容はインスタグラムで配信中。