たった3150円の“利益”で野球人生終わり? 賭博で出場停止…元ドラ1の悲しき転落

パドレスのジェイ・グルーム【写真:Getty Images】

野球賭博で出場停止のグルームは2016年ドラ1もメジャー登板なし

メジャーリーグ機構(MLB)は4日、パドレスのトゥクピタ・マルカーノ内野手が野球賭博を行ったとして、永久追放処分に科したと発表した。他に4選手が1年間の出場停止となったが、その1人がパドレスのジェイ・グルーム投手だ。25歳左腕は2016年ドラフト1巡目でレッドソックスに入団も、メジャー経験はなし。453.74ドル(約7万250円)を賭けたことで、大事な1年を棒に振ることになった。

ボストン地元紙「ボストン・グローブ」によると、グルームは2020年7月22日から2021年7月24日までの間に32回賭けた。そのうち、当時所属していたレッドソックスに24回賭けたという。MLBの試合に関連する賭けを30回行い、計453.74ドルを費やして433.54ドル(約6万7100円)の純損失を出した。“利益”は3150円だったことになる。

メジャー経験のないグルームは、賭けた試合には参加していない。MLBによると、「グルームが賭けた試合の結果が何らかの形で侵害されたり、影響を受けたり、操作されたりしたことを示唆する証拠はなく、グルーム自身もそれを否定している」という。

2016年ドラフトで全体12位で指名されたグルームは、365万ドル(約5億6500万円)でレッドソックスと契約。2018年に左肘のトミー・ジョン手術を受け、2019年は3試合の登板にとどまった。2022年途中にトレードでパドレスに渡ったが、メジャーのチャンスには恵まれなかった。元ドラ1の悲しき転落。今後どんな野球人生が待っているだろうか。(Full-Count編集部)

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