成田空港、新ターミナルなど構想 30年代前半に供用開始も

有識者会議後に取材に応じる成田国際空港会社の田村明比古社長(左)ら=6日午後、東京都内

 成田空港の今後の在り方を検討する有識者会議が6日、東京都内で開かれた。成田国際空港会社(NAA)は、新ターミナルや駅などの供用を2030年代前半にも始めたいとする構想を示した。関係機関や鉄道事業者の理解を得て協議の場を設けたい考え。

 会議は冒頭以外、非公開で行われた。NAAの担当者によると、新ターミナルなどの整備工事を20年代後半から着手したい考えも提示した。委員の有識者から、構想への理解をおおむね得られたとしている。

 事業費は、鉄道に関する部分を除いた試算で8千億円程度を見込む。成田空港では、既存の滑走路2本のうち一方を延伸し3本目の滑走路を新設するための準備工事が進む。

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