知人の男性を包丁で刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂の罪に問われた鹿児島市上之園町、作業員の男（62）の裁判員裁判論告求刑公判が6日、鹿児島地裁（小泉満理子裁判長）であり、検察側は懲役8年を求刑した。判決は11日。
検察側は「就寝中の無抵抗の人を刺すのは危険かつ悪質。金を借りられなかったことを理由としており、短絡的」と論告した。弁護側は、男性を痛めつけるつもりだったと改めて殺意を否定。「飲酒により判断力が低下するなどして暴力行為に及びやすかった」として、懲役3年以下が妥当だと主張した。
起訴状によると、被告は2023年3月19日午前3時〜同14分ごろまでの間に、被告宅で就寝中だった同市の無職男性＝当時（63）＝の左腹部を刃体約18センチの包丁で刺して殺害しようとし、約2カ月のけがを負わせたとされる。
