賞味期限が切れた『冷凍食品』は食べても大丈夫?食べるべきではないサインとは?

冷凍庫で長期保存が可能な『冷凍食品』

食材は冷凍保存することで、本来の賞味期限をより長く延ばすことが可能です。また、近年販売されている冷凍食品は種類も豊富なので、お弁当の材料として、はたまた時短料理にと大活躍してくれます。

また、日本の冷凍技術の進歩は凄まじく、食品そのままの鮮度を維持するために急速冷凍しているため、品質はもちろん、味や栄養価もそのまま保存されているのです。

賞味期限が切れた『冷凍食品』は食べられるの?

冷凍食品は、パッケージに賞味期限が記載されています。賞味期限を過ぎてしまった冷凍食品は食べられないのかと不安を感じる人も多いと思いでしょうが、冷凍食品は賞味期限を少し過ぎたくらいで食べられなくなる心配はありません。

そもそも『賞味期限』とは、美味しく食べられる期限を指します。食品が傷んだり腐ったりして安全性を確保できなくなる『消費期限』とは異なるので、賞味期限の場合は少しの期限切れであれば問題ないでしょう。

食べるべきではない『冷凍食品』のサイン4つ

冷凍食品は基本的に腐ることはないと言われています。しかし、永久に品質を維持したまま保存できるわけではないので、きちんと調理する前に見極めることが大切です。ここでは食べるべきではない『冷凍食品』のサインを紹介します。

1.霜や氷の塊がたくさん付いている

冷凍食品を長期間保存していると、他の冷凍食品に比べて霜がたくさん付いていることはありませんか。中には霜だけでなく、氷の塊がたくさん付いていて「本当に食べても大丈夫?」と不安になることも。

霜や氷の塊がたくさん付いている場合は、それだけ長い期間、冷凍庫の中で放置されていたことを示しています。また、何らかの要因で冷凍食品が僅かに解凍されてしまい、溶けた水分が凍って霜になっていることもあるでしょう。

したがって、霜や氷の塊がたくさん付いている冷凍食品は、食べる前に状態をよく確認し、解凍した後も異変を感じたら無理に食べずに廃棄してください。

2.明らかに変色している

冷凍食品を取り出した時、明らかに変色している場合も注意が必要です。傷んでいる食品は、冷凍したものに限らず色味に変化が生じる事例が多くあります。

少し黒ずんで見えたり、明らかに異常を感じるほど色が濃くなっていたりする場合は、一度解凍して、他にも異常が見られないか確認しましょう。

3.解凍した時にぬめり気を感じる

冷凍食品を解凍した際、触るとヌメッとした違和感を覚えることはありませんか。食品にぬめり気を感じる場合は、漏れ出た水分に繁殖した細菌が多く含まれている可能性が疑われます。

最近によって食中毒を引き起こす危険性もあるため、解凍した時にぬめり気を感じる冷凍食品は食べずに廃棄してください。

4.解凍した時に異臭がする

冷凍食品を解凍した際、本来の食品とは異なる匂いを発生している場合は注意してください。また、傷んでいる食品は酸っぱい匂いや生ゴミのような異臭、刺激臭を発生させることが多いです。

また、調理が終わり口に入れた時、口の中で臭みを感じるなどの違和感を覚えた場合も、それ以上は食べずに捨ててください。

賞味期限から1年経った冷凍食品も注意が必要

記載されている賞味期限を少し過ぎている冷凍食品は、あまり大きく不安視する必要はありません。急速冷凍によって品質を保ったまま保存されているため、微生物や細菌が繁殖する危険性は非常に低いからです。

ただし、冷凍保存によって微生物や細菌の繁殖が抑えられているだけであって、絶対に繁殖しないとは限りません。

賞味期限から1年経った冷凍食品は、品質が落ちている可能性や、何らかの要因で僅かに解凍され、そこから細菌が繁殖している恐れもあります。賞味期限から1年が経過した冷凍食品は、食べる前により細心の注意を払って状態を確認してください。

賞味期限が切れている冷凍食品は念のため状態を確認して

いかがでしたか。冷凍食品は、賞味期限が切れていても食べられるものが大半です。しかし、賞味期限が切れるほど長く冷凍庫に放置していたということは、傷んでいる可能性も0ではありません。念のため、食べる前に状態を確認しましょう。

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