新政酒造、敷地内に木桶工房設立 「醸造の伝統技術を後世へ」

竣工式であいさつする佐藤社長

 木桶(きおけ)を使った酒造りに取り組む秋田市大町の新政酒造(佐藤祐輔社長)が、敷地内に木桶工房を設けた。こだわるのは地元の材料でいかに良い酒を造るか。木桶を自社で製造、メンテナンスできる体制を整え、昔ながらの製法を継承していく。

 現代の酒蔵ではホーロー製のタンクを使用するのが一般的。同社もかつては使っていたが、伝統的な酒造りに回帰しようと2013年から木桶を使ってきた。桶に用いられるスギには抗酸化作用があり、味や保存状態が良くなるという。

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