パナソニック、GH7向けにARRIから「ARRI LogC3」の認証を取得。ソフトウェアキー適用でARRI社シネマカメラとのカラーマッチングを実現

パナソニックは、 LUMIX GH7に対応する別売アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU3A」の発売を発表した。価格はオープン。市場想定価格は税込33,000円前後。

GH7にアップグレードソフトウェアキー(別売 DMW-SFU3A)を適用することで、ARRI社のシネマカメラとのカラーマッチングが可能なARRI LogC3に対応する。本機能の実装にあたり、LUMIXのARRI LogC3カーブの映像処理はARRI社の認証を取得。豊かな色情報と広いダイナミックレンジを得られるLog撮影の選択肢が、従来のV-Logに加えLogC3まで広がることにより、LUMIXのワークフロー対応力がさらに向上するという。

[ARRI LogC3]設定時のISO感度は320~12800(センサー出力60 fps以下)、または160~3200(センサー出力61 fps以上)の範囲で設定できる。[拡張ISO感度]設定時は160~12800(センサー出力61 fps以上)の範囲で設定できる。(1)18%グレー(2)クリッピングレベル(センサー出力61 fps以上)(3)クリッピングレベル(センサー出力60 fps以下)

豊富なARRI Lookを用いた映像制作が可能

ARRI Look Libraryには、バリエーション豊かな87種のARRI Look Fileを準備している。ARRI LogC3で撮影した映像データを、好みのARRI Lookに変換することが可能。Web上のARRI Look Libraryシミュレータでは、全てのARRI Lookが確認できるので、映像のイメージに合ったARRI Look Fileを探せる。

また、709変換用のLUTパッケージ(ARRI Look Library LogC3 to Rec709 3D-LUTs)をLUMIX GH7本体のLUT Libraryに保存し、 “リアルタイムLUT” と組み合わせることにより、GH7の撮って出しでARRI Lookの映像を撮影することも可能としている。

さまざまな視聴デバイスに対応できる制作ワークフロー

ARRI LogC3で撮影した映像データは、ARRI Look Library(log-to-log)を使ってカラーグレーディングすることで、好みのARRI LookがLogスペースのまま保存できる。さらに、様々な表示デバイスの色空間へ変換するためのLUTパッケージ(ARRI_LogC3_v1-2_LUT_Package)を組み合わせれば、目的の色空間に応じたARRI Lookを出力することが可能だという。

ARRI社のシネマカメラと組み合わせた映像制作

ジンバルやドローンといったミラーレスカメラの利点である機動性を活かせる撮影シーンで、ARRI LogC3を活用できるという。メインカメラとしてARRI ALEXA Mini等のシネマカメラを用いる撮影現場において、メインカメラと容易にカラーマッチングすることが可能。さらに、LUMIX GH7に搭載されるARRI LogC3は、ARRIカメラの標準感度800に準拠したカーブを採用している。

また、ISO感度によってガンマカーブが変化しないため、どのISO感度で撮影しても同じ編集ワークフローを使用することが可能。これにより、ミラーレスカメラならではのISOオートを活かした撮影も可能としている。

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