バイデン氏、ウクライナ支援継続を確約 仏でDデー80周年式典

Jeff Mason Elizabeth Pineau John Irish

[オマハビーチ(フランス) 6日 ロイター] - フランス北西部で6日、第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦の決行日(Dデー)から80周年を記念する式典が開催された。バイデン米大統領はノルマンディー米軍英霊墓地で開催された合同式典で、自由と民主主義の擁護を強く訴えた上で、西側諸国に対し、ウクライナへの支援を続けロシアに屈しないよう求めた。

合同式典にはフランスのマクロン大統領や米退役軍人も参加した。バイデン氏はロシアの攻撃に屈することは「まったく考えられない」とし、ウクライナへの支援を緩めることはないと確約。民主主義が第2次世界大戦終結以来、最も大きな脅威にさらされているとして、西側諸国および北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対し、Dデーの精神を取り戻し、協力するよう求めた。

1944年6月6日の上陸作戦では15万人以上の連合軍の兵士が投入され、ナチス・ドイツに対する勝利への転機となった。

式典にはウクライナのゼレンシキー大統領やオレナ・ゼレンスカ大統領夫人、ドイツのショルツ首相なども参加。ロシアは招待されなかった。

関係者によると、首脳らは6日、欧州で民主主義が再び脅威にさらされているとし、自由と民主主義を守ることを約束する宣言を採択するという。

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