【日本人選手の月刊通信簿5月 投手編】記録的快投、日米通算200勝、メジャーデビュー それぞれの評価は?

日本人投手は5月にどのような活躍を見せてくれたのか、それぞれの投手の成績を振り返り、独断と偏見で通信簿としてA~Eの5段階で評価。3~4月に快投した今永は? 日米通算200勝を達成したダルビッシュは? そして、メジャーデビューを飾った上沢らの5月の評価は?

今永昇太(カブス) GRADE:B
1勝1敗 防御率2.67 奪三振31 WHIP0.80

現地時間5月1日のメッツ戦、自己最長の7回を投げ、被安打3、無失点、奪三振7で無傷の5勝目。デビュー6試合で防御率0.78は1945年以降では初の偉業だった。それ以降の3先発は勝ち負けつかずも、うち2試合は無失点と快投を続けた。しかし、29日のブリュワーズ戦は5回途中で7失点。10試合目で初の黒星となってしまった。ルーキーとしては依然として歴史的な活躍を続けている今永だが、今後の活躍の伸びしろも考慮し、B評価とした。

山本由伸(ドジャース) GRADE:A
3勝1敗 防御率3.48 奪三振32 WHIP1.13

5月1日のダイヤモンドバックス戦で3勝目を挙げると、7日のマーリンズ戦では試合開始から19連続でストライクを奪うドジャース初の快挙も記録して4勝目。20日のダイヤモンドバックス戦では自己最多の100球を投げるなど、4登板で3勝と本領を発揮したが、26日のレッズ戦は5回4失点で3月のデビュー戦以来の2敗目を喫した。期待値はルーキーの域を超えている山本だが、その高い期待に応える成績を残しているため、A評価は当然だろう。

ダルビッシュ有(パドレス) GRADE:B
3勝2敗 防御率2.93 奪三振28 WHIP0.98

3~4月は結果が出なかったが、5月は3連勝スタート。今季4勝目となった19日のブレーブス戦では日本人投手3人目の日米通算200勝を達成した。しかし、その後は2連敗。左太もも裏の張りを訴え、6月1日には15日間のIL(故障者リスト)入りが発表された。

前田健太(タイガース) GRADE:C
2勝1敗 防御率6.62 奪三振13 WHIP1.47

5月1日のカージナルス戦、今季6度目の登板で初勝利。途中、ウイルス性の疾患でIL入りしたが、24日のブルージェイズ戦で2勝目を挙げた。しかし、31日のレッドソックス戦では4回2/3を5失点で2敗目を喫した。

松井裕樹(パドレス) GRADE:C
1勝0敗 セーブ0 防御率3.48 奪三振11 WHIP1.35

5月は11試合に登板し、2ホールド。しかし、救援失敗が2度あり、10日のドジャース戦では大谷翔平に左中間二塁打を許すなど、1点のリードを守れなかった。

菊池雄星(ブルージェイズ) GRADE:C
0勝2敗 防御率3.62 奪三振25 WHIP1.24

5月は5登板で2敗。10日のツインズ戦では8回を2失点、21日のホワイトソックス戦も6回を自責点2に抑えるも打線の援護がなかった。

上沢直之(レッドソックス) GRADE:B
0勝0敗 セーブ0 防御率2.25 奪三振3 WHIP1.00

北海道日本ハムからMLBに挑戦した上沢が、2日のジャイアンツ戦で8回から登板し、2回を無安打無失点のパーフェクト・デビュー。その後、すぐにマイナーへと戻ったが、着実な投球を見せたことを評価し、B評価とした。

千賀滉大(メッツ)登板なし

右肩の張りで60日間のILに入っているが、新たに右上腕三頭筋の神経炎症が判明。復帰時期の見通しは立っていない。

藤浪晋太郎(メッツ)登板なし

右肩痛でIL入り。復帰のめどを球団は6~8週間と見込んでいると伝えられており、復帰は7月中旬頃になる見込みだ。

好不調の波が大きかった5月の日本人投手。6月はどのような投球を披露するだろうか。ダルビッシュは野茂英雄(日米通算201勝)に並ぶ勝利を復帰戦で挙げることができるか。歴史的なシーズンを送りつつある今永や、ルーキーらしからぬピッチングを披露している山本に加え、マイナーから再びの昇格を狙う上沢など、楽しみは膨らむばかりだ。日本が誇る実力者たちの6月の活躍から目が離せない。

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