巨大煙突がバトンタッチ 群馬・高崎市

建て替え工事が進む煙突

 建て替え工事が進む高浜クリーンセンター(群馬県高崎市高浜町)で新しい可燃ごみ焼却施設の真っ白な煙突が完成し、稼働中の赤と白色の煙突と並んだ。世代交代を迎えるともに高さ100メートルの煙突による“共演”に住民がさまざまな思いを寄せている。

 新しい施設は、1日当たりの処理能力が480トンで県内最大。煙突は直径10メートルで、景観に配慮し白色が採用された。1988年から稼働する古い煙突は、目立つ外観で地域のランドマークとして存在感を放ってきた。新しい焼却施設が稼働する来年2月に引退し、解体される。

 地元では紅白の煙突に思いをはせる住民が少なくない。近くに長年住む男性(85)は「客を自宅に招く際の目印だった。建設当時は住民の抵抗もあったが次第に受け入れられた。新しい煙突も赤と白に塗ってほしいという思いもある」と愛着をにじませる。

 一方で新しい煙突に好感を持つ人も。2人の子どもを育てる女性(29)は「白の方がクリーンなイメージがある。排気も全く心配していない」と歓迎している。

1.5キロ離れた高崎市中里見町の梅林から撮影
8.5キロ離れた高崎市役所から撮影

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