足羽川桜並木がピンチ…福井県福井市などCF寄付呼びかけ 衰え進む「30年、50年先へつなぐため」

足羽川の桜並木長寿命化への支援を呼びかける福井県福井市の職員ら=6月6日、同市の福井駅西口

 福井県福井市などは6月6日、足羽川桜並木の長寿命化対策の資金を募るクラウドファンディング(CF)について、寄付を呼びかける啓発活動を同市の福井駅西口で行った。市の担当者は「親しみある桜並木を30年、50年先へつなぐため市民の皆さんの協力をお願いしたい」と話している。

 市によると、約600本が堤防沿いに並ぶ足羽川桜並木は植樹から70年以上が経過し、倒木や枝折れなど衰退が進んでいる。現在、強剪定と呼ばれる手法で樹勢回復を図っており、5年間で約6400万円をふるさと納税制度を活用したCFで集める計画。

 本年度は6月末までの募集期間で1283万円を目標金額に設定。6日午前時点で3割弱の約350万円が集まっている。このほか、企業版ふるさと納税でも寄付を募っており、同日時点で約300万円を見込んでいる。

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 この日は市職員や市観光協会など15人が参加し、支援を訴えるチラシや申込先のQRコードがついたティッシュを「足羽川桜並木の保全活動に支援お願いします」などと呼びかけながら通行人に配った。

 CFの申し込みは市のホームページから。問い合わせは市観光振興課=電話0776(20)5346。

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