SYBの『EG-05』ドライバーは流行りの 「カーボンコンポジット」「極大慣性モーメント」にはない良さがある‼ フルチタンの力強い打感と低スピンの弾丸ライナー

SYB(サイブ)のブランドを展開するパーツメーカーのコンセプトより発売されている『EG-05』ドライバー。クラブをテストした“ギアの賢者”こと永井延宏プロが「ヘッドのパフォーマンスがかなり高い」と、その飛び性能に太鼓判を押した。どんな弾道が飛んだのか?

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【動画】SYB『EG-05』ドライバーを永井延宏が徹底試打!

スクエアに向きやすくフィーリングが心地いい

永井 『EG-05』を構えると、クラウンのシルエットがキレイな“真円”に近くて、後方にかけてのトウ側とヒール

フェースの向きがストレートだし、シャローっぽくてやや長く見える分、ターゲットへスクエアにセットしやすい。それから“カチャカチャ”(可変式スリーブ)がついたヘッドは、ソールしたときに少し傾いてしまいがちですが、このヘッドはペタッと落ち着いて座りがいいんです。クセがない顔つきで、ストレスなく構えられますね。

昨今のドライバーはカーボンコンポジットが多いですが『EG-05』はフルチタン。インパクトしたときの剛性感やエネルギー感、高めの打球音が、むしろ新鮮に感じるし心地よさがありました。ソールの前方にあるスリットとその中に設けたリブの効果もあり、高い初速性能やインパクト効率に繋がり、ライン出しがしやすいんです。ヘッドがたわんで喰いついてから“パーン”と飛び出す感覚で、コンポジットに負けない性能を備えたフルチタンと言えます。

向かい風がアドバンテージになるロースピンの棒球

1球目試打データ

永井 ソールの後方に約15gのウェイトが入っているようですが、その低重心効果により、明らかな低スピンのライナー系で弾丸のような強い球が飛び、ランも稼げます。シャローっぽいフェースでありながら重心より上で当てやすく、スピン量が1800台に抑えられました。

ソールのヒール寄りにはスクリューウェイトが入っているのでつかまり系のヘッドかと思いましたが、重心角が大きいわけでもなく、打つとつかまり過ぎません。叩きにいっても吹き上がらなくて左に行きづらく、球を前に飛ばせるヘッドですね。

ヘッド重量は197gと、やや軽い。今どきの大慣性モーメントに特化した重量級のヘッドとは違う振り心地の良さやスピード感が『EG-05』にはあります。しかも、ヒール側のスクリューウェイトは標準装備が5gですが、オプションの3gに替えれば標準より2g軽くなる(オプションで7gもあり)。ヘッドが軽くなることで、ヘッドスピードが遅めの人でも振り抜きやすいし、長尺にトライするのもアリでしょう。

ロフトとシャフトの最適解を見つける

2球目試打データ

永井 『EG-05』はスピンが少ないからこそ、適正な弾道を打つためのロフト選びがカギになります。“カチャカチャ”で自分のヘッドスピードや打ち方に合うロフトに調整すれば、低スピンヘッドのポテンシャルを生かして飛ばせるでしょう。

実際にスリーブを回して、ロフトを寝かせて(HI)打ってみました。フェースに乗ってる時間が長く感じてつかまりがいいし、打ち出し角は16度台に上がり、スピン量は1割ほど増えました。ロフトを大きくした効果と見て間違いありません。

シャフトについては、スピード感がありながら、わりとおだやかにマイルドに動くシャフトが◎。インパクトでボールがフェースに乗る感覚が長くなる分エネルギーが伝わるし、ラインを出せるイメージがあります。例を挙げると「ツアーAD」の「UB」や「VR」でしょう。

または、先端が硬いシャフトにすると、ヘッドの弾きを最大限に生かしながら、左のミスを防いで叩いていけます。三菱ケミカルの“白マナ系”がそれ。現代的なスイングの傾向を踏まえると、手元(グリップ)は左に引っ張りながら先端(ヘッド)はターゲット方向へ動くような“時間差”を感じやすい「ツアーAD VF」も好まれるでしょう。その場合は、重めのスペックのほうが合いそうですね。

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