店舗が次々消える特急廃止の鯖江駅…コンビニ続いて観光案内所も 鯖江市が活用策の検討急ぐ

空き店舗スペースの活用が課題となっているハピラインふくい鯖江駅=福井県鯖江市日の出町

 福井県鯖江市の玄関口、ハピラインふくい鯖江駅の市観光案内所と眼鏡販売PRコーナーが9月末で営業を終える。北陸新幹線県内開業に伴うJR特急廃止の影響を受け、今年1月のコンビニ撤退に続いて駅の店舗スペースに相次いで空きが出る状況。市はコンビニ跡について売店を設置運営する事業者の募集を始めており、並行して駅全体のスペース活用策の検討を急ぐ方針だ。

 市商工観光課によると、市観光案内所は1995年に開設。市内観光地や産業観光のPR、土産物、定額タクシーのチケット販売などを担っている。PRコーナー「鯖江駅眼鏡」は2020年に設けられ、鯖江産眼鏡の販売のほか、眼鏡枠を材料に使ったものづくり体験スペースもある。

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 市が駅1階南端の計66平方メートルのスペースを借り、現在は共に同じ地元事業者に運営を委託。市によると、今年3月までだった営業を延長していた。佐々木勝久市長は5月29日の定例市会本会議で「観光案内所と鯖江駅眼鏡が9月末で営業終了の意向。このため(2階のカフェ)えきライブラリーtetoteも含めた駅全体の活用方法について検討していく」と述べた。

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