六呂師高原に岩屑なだれ活用したサウナ棟&キャンプサイト60区画 福井県大野市の整備概要判明

六呂師高原=福井県大野市南六呂師

 福井県と大野市が進めている六呂師高原活性化構想のオートキャンプ場について同市は6月3日、キャンプ場の整備概要を明らかにした。県、市、特別目的会社が連携しオートキャンプサイト、フリーサイト合わせて約60区画、岩屑(がんせつ)なだれの堆積物を活用したサウナ棟、サニタリー棟2棟などを整備する。

 同日の市会一般質問で、廣瀬浩司議員(市政会)の質問に理事者が答えた。キャンプ場は同市のミルク工房奥越前の西側エリアに整備する。アウトドア初心者でも気軽に利用できるオートキャンプサイトは約40区画整備し、各サイト間に余裕を持たせ広々とした空間を提供する。一部区画に冬季でも利用できるインスタントハウスも整備する。自由な設営ができるフリーサイトは、約20区画を予定する。

 サウナ棟は、敷地中央の岩屑なだれの堆積物を囲うような配置で整備。キャンプ場利用者用のトイレ、炊事場を完備したサニタリー棟2棟のほか、既存のウオーキングセンターを改修し、利用受け付けやレンタル用品を貸し出す管理棟を設置する。

 整備にあたっては、開発計画案が採択された事業者でつくる特別目的会社「奥越前パークコンソーシアム合同会社」が4月に設立され、5月に市と県の3者で協定を締結した。今月中に着工し今年度内の完成と来年夏のオープンを目指す。

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 妻平ヒュッテや六呂師ハイランドホテルなど活用が見込めない施設についても、今月中に解体工事に着手し、年度内の完了を目指すとしている。

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