<レスリング>東京オリンピック金メダルのゲーブル・スティーブソン(米国)がアメリカン・フットボールへ

世界最大のプロレス団体WWEから契約を解除された2021年東京オリンピック金メダリストのゲーブル・スティーブソン(米国)が、米ナショナルフットボール(NFL)のバッファロー・ビルズと契約し、フットボール・プレーヤーとして活路を見いだすことになった。同チームがホームページで発表し、ロイターやAFPなどの世界の主要メディアが報じた。

同選手は、2021年東京オリンピックの男子フリースタイル125kg級で優勝。マット上で重量級選手とは思えない豪快なバック宙を見せて並外れた運動神経をアピール。その後、WWEと契約し、ミネソタ大の卒業を待ってプロレス・デビューを果たしたが、パリ・オリンピックへの挑戦を明言したほか、プロレスの水が合わなかったようで、先月、WWEから契約解除された。

▲東京オリンピックで優勝、マット上でバック宙を披露したゲーブル・スティーブソン。新たなスポーツで台頭できるか。

すでに米国のパリ・オリンピック代表争いは終わっており、今後の去就が注目されていた。ゲーブルはレスリング一筋で、アメリカンフットボールの競技経験はない。

米国では、2018年世界選手権の男子グレコローマン130kg級で2位となったアダム・クーンが東京オリンピック出場を逃したあと、競技経験のないアメリカン・フットボールの道へ進み、昨年レスリングに復帰。パリ・オリンピック代表権を獲得している。現在24歳のスティーブソンは、ロサンゼルス・オリンピックを目指すか?

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