ボーイングのスターライナー、ISSに到着 不具合で遅れる

Joey Roulette Steve Gorman

[6日 ロイター] - 米航空宇宙大手ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」は米東部時間6日午後、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。飛行性能を立証する重要な任務を達成するとともに、米実業家イーロン・マスク氏の同業スペースXとの競争が激化する兆候が示された。

ただ飛行中に機体のヘリウム漏れが見つかり、機器の点検などの作業を行ったため、到着は当初の予定から遅れた。

スターライナーには米航空宇宙局(NASA)飛行士のバリー・ウィルモア氏(61)とスニータ・ウィリアムズ氏(58)が乗り、5日に米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられた。

ウィルモア氏はISSとのドッキング後に「空中の大都市に無事結合できて爽快だ」と述べた。両氏はISSに8日間程度滞在し、機能や運用を確認する。

スターライナーの開発は当初の予定より数年遅れており、費用も当初予算を15億ドル程度超過している。

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