中国江蘇省、新エネ発電設備容量7千万キロワット超す

中国江蘇省、新エネ発電設備容量7千万キロワット超す

江蘇省の塩城港射陽港区埠頭に並ぶ風力発電ブレード。(資料写真、ドローンから、南京=新華社記者/李博)

 【新華社南京6月7日】中国送電大手、国家電網傘下の国網江蘇省電力はこのほど、同省の新エネルギー発電設備容量が7千万キロワットの大台を超え、エネルギーのグリーン(環境配慮型)・低炭素化が大きな成果を収めたと明らかにした。 

 同省の新エネ発電は主に太陽光発電、風力発電、バイオマス発電などで構成され、うち太陽光発電の系統接続済み設備容量が4590万キロワットと最も多くなっている。1~4月の新規設備容量は同じ時期として過去最多を記録し、設備容量全体に占める新エネ発電の割合は21年の28.8%から38.8%に上昇し、規模は2020年末時点の約3倍に増加した。

 洋上風力発電など新エネ発電電力の利用を促すため、同省は沿海部でグリーン電力の地産地消システムの構築を加速している。沿海部に位置する工業パーク10カ所でグリーン電力の系統連系と利用を推進し、工業パークが交流・直流送電や新型エネルギー貯蔵、仮想発電所(バーチャルパワープラント、VPP)などの新型電力システム技術を総合的に運用することを支援している。

 国網江蘇省電力発展部主網規画処の汪惟源(おう・いげん)処長は「昨年は新型電力システムに関わる重点プロジェクトの建設を積極的に展開し、クリーンエネルギー電力の長江デルタ地域への持続的な送電も推進している」と明かし、30年までに同省の新エネ発電設備容量は1億5千万キロワットになり、割合は50.0%を超えるとの見通しを示した。(記者/何磊静)

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