小学生が教頭の頬を殴る…保護者を告発=韓国

教頭に暴言を吐きながら、頬をたたき、唾を吐いた小学生の保護者が警察に告発された。

5日、韓国チョルラブクド(全羅北道)特別自治道教育庁によると、チョンジュ(全州)教育支援庁はこの日、全羅北道全州市某小学校3年生A君の保護者を教育的放任による児童虐待の疑いで警察に告発した。

この保護者は「A君は治療が必要だ」という学校側の要求を無視してきたが、教育庁は児童虐待判決時に保護者の同意がなくてもA君を治療できると説明した。

また教育庁は保護者を説得し、A君の相談および心理治療を支援し、教師または児童専門家にA君の授業または学習を別途任せることにした。

また、被害教員に対する心理治療を支援し、A君のクラス生徒の心理相談も推進する。

これに先立ち、全羅北道教師労組と全羅北道特別自治道教育庁によると、6月3日午前、全州市某小学校の廊下でA君が教頭に「牢屋に行け」などの暴言とともに数回頬を殴った。

A君が顔に唾を吐いたり、腕をかんでカバンを振り回したのに、教頭は手を後ろに組んだまま殴られる映像まで公開されたりもした。該当映像は同僚教師が撮影したと伝えられた。

教頭が引き止めたが、A君は結局学校を無断で早退し、その後学校に来たA君の母は担任教師に暴行して警察に通報された。

学校側はA君に10日間の出席停止措置を下した状態だ。

同地域の他の学校で何度も騒ぎを起こし転校したが、先月この学校に再び転校してきたA君は、教室で騒ぎを起こしたり、友だちに嫌がらせをしたり、同じクラスの保護者らが学校側に分離措置などを要求したという。

学校側と全州教育支援庁は、A君の家族に家庭指導を要請したが、毎回拒否された。

これに対して道内教育団体は、A君などのための治癒体系を設けなければならないと促した。

全教組全羅北道支部は「全羅北道教育庁が、担任教師、教頭、A君のクラス生徒を保護する措置を急ぐべきだ」とし、「自治体、児童心理専門家、児童保護専門機関、警察、相談専門家からなる危機学生支援体系を構築すべきである」と明らかにした。

全羅北道教員団体総連合会も「教育当局が該当生徒の治癒と、他の生徒の学習権保護のための制度を早急に設けなければならない」とし「教員暴行が深刻な犯罪であることを社会的に認識するよう親を告発し、厳重に処罰すべきだ」と強調した。

全羅北道教師労組は「全州市が事案の深刻性を認知し、積極的に生徒および保護者に治療履行を命じなければならない」とし「情緒的不安などで治療が必要な生徒が、治療を受けて登校できるシステムが用意すべきだ」とした。

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