今年の人気は「個食」商品 埼玉お中元商戦スタート…伊勢丹や丸広、八木橋などの百貨店、売り場開設し準備万端 厳選した商品そろえ、人気店のジェラートも初登場

夏の定番商品ゼリーも人気という=6日、さいたま市浦和区の伊勢丹浦和店

 百貨店のお中元商戦が、今年も本番を迎える。外出機会の増加で各店とも趣向を凝らした商品がそろう中、今年は贈答用に限らず、自分や家族への「ご褒美」や一人でも気軽に楽しめる「個食」商品が人気だ。

 伊勢丹浦和店(埼玉県さいたま市浦和区)では、4日からお中元商戦をスタート。食品担当の池田善美さんは「レンジで温めるだけの調理済みの個食タイプが人気」と話す。普段離れて暮らす家族へのプレゼントに購入する人も多いという。

 今年、創立75周年を迎えた丸広百貨店(川越市)は、周年テーマの「すてきな『トキ』を過ごす百過(百貨)店へ。」と連動した企画で、13日から特設売り場を開設する。

 家族との団らんや自分へのご褒美など、さまざまな「トキ」に寄り添うギフトや「75周年」にかけた特別商品を用意。販売促進担当の佐々木博志さんは「地元埼玉の逸品やバイヤー厳選の商品を多数そろえた」と準備万端だ。

 「日本で一番暑い街」として例年、全国有数の気温高を記録する熊谷市の八木橋百貨店は、19日からの開設に向けて着々と準備中。

 涼を感じるそうめんやアイス、地元人気店のジェラートが初登場。来月3日に迫った深谷市出身の実業家渋沢栄一の新1万円札発行を記念して、渋沢翁の顔ラベル入り地酒なども充実させる。食品売り場の加藤弘典さんは「暑い中お越しいただくので、心を込めて接客したい」と意気込んだ。

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