アインHD/4月期増収増益、処方箋・コスメの単価上昇

アインホールディングスが6月6日に発表した2024年4月期決算によると、売上高3998億2400万円(前期比11.5%増)、営業利益204億3200万円(27.7%増)、経常利益213億7700万円(25.3%増)、親会社に帰属する当期利益114億100万円(23.5%増)となった。

ファーマシー事業は、新型コロナウイルス感染症治療薬を含めた高額医薬品処方への対応が増加傾向にあることで処方箋単価が上昇した。

新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症へ移行したことによる外来受診抑制の緩和に加え、かかりつけ薬剤師・薬局としての機能強化や待ち時間短縮などの患者サービス向上により処方箋枚数も増加している。

また、M&Aを含め、グループ全体で合計40店舗を出店し、13店舗を閉店、5店舗を事業譲渡したことで、グループの薬局総数は1231店舗となった。

リテール事業は、国内外の人流の回復により客数が堅調に推移するとともに、顧客の購買傾向が感染対策商品から同社の強みであるコスメ関連商品などへ変化していることで単価が上昇している。

中でも、独占・先行販売等の施策により注力しているアジアンコスメの売り上げが伸びているという。

さらに、好立地への出店・移転も奏功し、売上高が堅調に推移。6店舗を出店し、3店舗を閉店したことで、店舗総数は81店舗となっている。

2025年4月期は、売上高4150億円(3.8%増)、営業利益178億円(12.9%減)、経常利益185億円(13.5%減)、親会社に帰属する当期利益91億8000万円(19.5%減)を見込んでいる。

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