明治期から現代まで、資生堂の心躍るデザインを展観『オドル ココロ―資生堂のクリエイティブワーク』6月8日から

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資生堂が手がけたクリエイティブワークを紹介する展覧会『オドル ココロ ‐資生堂のクリエイティブワーク‐』が6月8日(土)〜8月4日(日)、資生堂ギャラリーで開催される。

既存の枠を超えたクリエイティブなアイデアから、確かな研究開発を経て新しい化粧品を長きにわたり生み出してきた資生堂。それらの商品と同時に、自由で挑戦的な広告デザイン、当時のデザインとは一線を画すようなパッケージデザインなどが創造されてきた。今回は、膨大な資生堂アーカイブの中から、明るさ、軽やかさ、ユーモア、未来など「ココロがオドル」ような商品や広告約300点をセレクト。建築コレクティブGROUPの展示デザインで紹介する。

粉白粉 1952年

まず大展示室は8つに区切り、明治初期から2010年代まで200点を超える商品をクロニクルに展示。創業間もなく資生堂がいち早く西洋から取り入れたアール・ヌーボーやアール・デコのスタイルでデザインされた「香油 花椿」から、1950年代当時珍しかった女性のイラストが描かれた粉白粉、60年代のレジャーブームに乗って太陽をシンボライズした「サンオイル」「ビューティーケーク」、70年代に流行した宇宙服的ファッションに通じる「シュラルー」を経て、80年代のDCブランドブームの若年層に向けたきのこやインク瓶などをかたどった容器の「シャワーコロン」などまで。懐かしく、若い世代には新鮮な品々だ。

シュラルー 1970年

小展示室では、ポスターを中心とした広告約70点を選び、映像インスタレーションとして展示。新進クリエイター・長谷川大祐が同展のために制作する。なお、商品に携わったクリエイターのインタビューを収めた音声ガイドも楽しめる。手に撮る人々の生活を彩ったデザインの数々から時代の息吹を感じたい。

<開催概要>
『オドル ココロ ‐資生堂のクリエイティブワーク‐』展

会期:2024年6月8日(土)~8月4日(日)
会場:資生堂ギャラリー
時間:11:00~19:00 、日祝は18:00まで
休館日:月曜
公式サイト:
https://gallery.shiseido.com/jp/

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