BYDが販売台数でトヨタに追いつき追い越すには何年必要?―中国メディア

中国ニュースポータルサイトの観察者網にこのほど、中国電気自動車最大手のBYDが世界新車販売台数でトヨタに追いつき追い越すには何年必要かとする専門家による記事が掲載された。

中国ニュースポータルサイトの観察者網にこのほど、中国電気自動車(EV)最大手の比亜迪(BYD)が世界新車販売台数でトヨタに追いつき追い越すには何年必要かとするオーサー(専門家)による記事が掲載された。

記事はまず、2023年の販売台数は、BYDが前年比62%増の302万台だったのに対し、トヨタグループは同7%増の1120万台(ダイハツ工業、日野自動車を除くと1030万台)で、BYDの3.7倍だったことを紹介した。

次に、トヨタの今年の販売台数は、1月が前年同月比4.4%増の83万1200台、2月が同12%減の75万3600台、3月が同7.4%減の94万1200台、4月が同0.5%減の79万7000台で、1~4月累計(332万3000台)はBYDの93万5100台の3.55倍であることを紹介した。

記事は「現時点でBYDとトヨタの販売台数の差は依然として比較的大きい」とした上で、「今年のBYDの販売目標は(前年比20%増の)360万台なので、トヨタの販売台数はBYDの3倍と仮定する。トヨタの販売台数が毎年10%減少し、BYDの販売台数が毎年20%増加すると仮定すると、BYDは4年後の28年にトヨタを抜くことになる。BYDの販売台数は747万台になり、世界一になるかどうかはフォルクスワーゲン(VW)次第だ。VWグループの23年の販売台数は924万台だった」と記した。

記事は「この見通しにはBYD自身の急成長が不可欠で、それは容易ではない。その上、トヨタの販売に直接打撃を与える必要もある。トヨタの4月の中国新車販売が前年同月比27%減だったのは、直接打撃の効果だ」とした。

記事は「BYDの販売台数が毎年20%増加する余地はある。中国の乗用車市場には開拓の余地が残されている」とし、BYDの王伝福(ワン・チュアンフー)董事長が今年3月、今後3~5年で中国における外国ブランドの市場シェアは40%から10%程度に低下するとの見通しを示したことに言及。「4年という時間は長くない。その上、うまくいくかどうかはすぐに見えてくるだろう。基本的に2年もあれば明確に判断できるようになる」とした。(翻訳・編集/柳川)

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