「主要な欧州組も招集したが…」森保Jのミャンマー戦完勝を韓国メディアも続々と報道! 北朝鮮の結果にも注目「南北対決が実現する可能性がある」

[W杯アジア2次予選]日本 5-0 ミャンマー/6月6日/トゥウンナ・スタジアム

日本代表がアウェーでミャンマー代表に5-0の大勝を収めたニュースは、韓国でも報じられている。

「日本サッカー、ミャンマーを5-0大破…ワールドカップ2次予選5連勝」(通信社『NEWSIS』)

「“小川(航基)+中村(敬斗)”揃って複数得点…日本、ミャンマーに5-0完勝+5連勝」(サッカー専門誌『FourFourTwoKOREA』)

「日本もミャンマー相手に5-0大勝…グループ5戦全勝、1位確定」(サッカー専門メディア『FOOTBALLIST』)

そんななか、『イルガン・スポーツ』は「日本は今回の代表チームに遠藤航、南野拓実、久保建英など主要な欧州組も招集したが、彼らは試合に出場しなかった」と一部主力を温存した森保一監督の采配に言及している。

また、スポーツメディア『OSEN』は「後半も積極的な選手交代でテストを続け、3ゴールを追加して大勝を収めた」と選手起用に触れたうえで、「小川は75分にヘディングで得点し、83分には2点目を記録した。アディショナルタイムには中村が見事なミドルシュートを炸裂させて、彼もやはり複数得点に成功した」と、後半の戦いぶりを報じた。

ほかでは「1位確定でも慈悲なし…日本も大量得点」と伝えた『MKスポーツ』が、「安定した守備力で、5試合すべてで無失点を記録している。2次予選9組のうち、無失点を継続しているチームは日本とオーストラリアのみだ」と守備陣を称賛していた。

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一方で、日本と同組に入った北朝鮮代表の結果を報じる韓国メディアも多く見られた。

北朝鮮は同日、中立地ラオスでシリア代表と対戦し、後半アディショナルタイムの決勝点で1-0と勝利。2次予選突破に望みを繋いだこともあり、「最終予選進出の火種を生かした」(通信社『聯合ニュース』)、「底力の北朝鮮、劇的決勝ゴールで最終予選進出に望み」(一般紙『ハンギョレ新聞』)、「北朝鮮、“中立試合”で1-0辛勝…2位を猛追撃」(『OSEN』)などと各社報じた。

特に、ネットメディア『エックスポーツ・ニュース』は「南北対決が実現するのか…最終予選で激突する可能性がある」と見出しを打ち、最終予選で韓国と北朝鮮が同組に入る可能性を提起。「次のステージでは3チームずつ6つのポットに分かれ、3グループに振り分けられる。北朝鮮が最終予選進出を確定させれば、両チームが対戦する確率は3分の1だ。決して低い確率ではない」と伝えた。

また、「もし南北が同組になれば、2019年10月15日に金日成競技場で行なわれたカタールW杯アジア2次予選以来、5年ぶりの対戦となる見通しだ」としたうえで、「当時はテレビ中継がなく、写真や映像も多く残されていない。その後、北朝鮮が新型コロナウイルス感染症を理由に2次予選の残り日程を放棄したことで、該当試合は没収試合となり、韓国の3-0の勝利扱いとなった」と、前回対戦を振り返っていた。

なお、韓国代表も日本対ミャンマー戦の同日に、アウェーでシンガポール代表と対戦。3月に続き、再び監督が確定せず、現役時代にヴィッセル神戸で活躍したキム・ドフン氏が暫定的に指揮を執る体制での一戦だったが、ソン・フンミンとイ・ガンインがそれぞれ2点ずつ決めるなど、こちらも7-0で快勝を収めた。

この試合では途中出場のオ・セフンをはじめ、A代表に初招集された7人のうち4人がA代表デビュー。2003年生まれのペ・ジュノはデビュー戦でいきなり代表初ゴールを決めるなど、新戦力の活躍も見られたことに、スポーツ紙『スポーツソウル』は「キム・ドフン号は大勝に加え、実験も成功した」と報じていた。

来る11日の最終節では、日本がシリア、韓国が中国といずれもホームで対戦する。日韓ともに、すでに最終予選進出を決めており、消化試合として戦う2次予選ラストゲームで、両国の指揮官がどのような采配を振るうかにも注目したいところだ。

構成●ピッチコミュニケーションズ

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