「序盤はリーグ最高の選手だったのに...」なぜ久保建英を失速したのか。地元紙記者が見解「容認できない」

久保建英が所属するレアル・ソシエダは6位でシーズンを終えた。5年連続の欧州カップ戦出場となるヨーロッパリーグの出場権を獲得している。

ソシエダの地元紙『Noticias de Gipuzkoa』は6月4日、「レアル・ソシエダ。アジアカップとアフリカ・ネーションズカップの代償」と見出しを打った記事を掲載。ソシエダ番のミケル・レカルデ記者が「(アマリ・)トラオレとクボは、1月にそれぞれの国の大陸の大会に向けて出発する前に示したレベルを回復できなかった」と指摘している。

同記者は「2024年のレアル・ソシエダのパフォーマンスを低下させた要因は数多くある」としたうえで、「イマノル・アルグアシル監督も公然と認識している症状の一つは、今季の誰もが認めるスターターの2人、トラオレとタケ・クボが、それぞれアフリカ杯とアジア杯でプレーした後に経験した衰えだ」と主張した。

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久保については、「稲妻スタートの後、調子を崩した」とし、「(シーズン)序盤は、(レアル・マドリーのジュード・)ベリンガムだけが上回るほどリーグで最高の選手だった。しかし(アジア杯から)復帰後、フレッシュさや迫力を失ったのは事実で、チームの攻撃の低迷の容疑者となった」と綴った。

そして、「カタールから帰国して以来、彼が決めたのは1ゴールだけで、決定的なパスを出したのはバレンシア戦でのアンドレ・シウバへの魔法のアシストの1本だけだ。これほど違いを作る選手にとっては少なすぎる」とし、「シーズン中の国際大会への参加は認められない」と見解を示している。

「トラオレとクボが経験した低迷は、彼らがそれぞれの国で経験するプレッシャーと緊張を伴う代表チームの試合に参加するためにシーズン途中で1か月欠場するのは容認できないという事実を強めた」

久保のアジア杯参加とその後の低迷は、チームに小さくない影響を与えたという主張だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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