肩が「少し痛む」とコルツQBリチャードソン、投球休止は予防的措置の模様

インディアナポリス・コルツのアンソニー・リチャードソン【AP Photo/Michael Conroy】

インディアナポリス・コルツのクオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンが今週に行われている参加必須のミニキャンプの一部に参加しなかった。コルツのヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンは、これは予防的措置だと強調している。

スタイケンHCは現地6日(木)に記者団に対し、リチャードソンは手術を受けた投球側の右肩に痛みを感じているものの、もしこの日が試合日であればプレーしただろうと述べた。

「彼は大丈夫だ。プレーする準備はできている」とスタイケンHC。

リチャードソンは木曜日に開かれたメディア取材の場で、この痛みは昨年10月に受けた手術からの回復過程の一部に過ぎないと話している

2年目のクオーターバックであるリチャードソンは「大丈夫。ただちょっと痛むだけだ。投げ始めてから痛みとつき合っている——肩だけね。トレーナーに1日休まないといけないと言われたのはつらかったよ。休みたくはないけれど、健康な状態を保つためには仕方がない。だから、トレーナーに従っているさ」とコメント。

リチャードソンは水曜日の練習でいくつかのレップスに参加しておらず、医療スタッフと話している姿が記者に目撃されている。『The Athletic(ジ・アスレチック)』によると、木曜日の個人ドリルでは右腕を使った投球を避け、パス練習のほとんどを休んだという。

スタイケンHCは、リハビリ中のクオーターバックが連日の投球で痛みを感じるのは自然なことだとつけ加えている。

昨シーズン第5週に負傷し、10月に肩の手術を余儀なくされた結果、リチャードソンのルーキーシーズンは早々に幕を閉じている。今週の練習で不調が判明するまでは、ポジティブな報道がほとんどだった。リチャードソンは、リハビリ期間中にはこれほど痛みがなかったことに驚いていると木曜日に話した。

「そうだな。こんな日が1日しかなかったことに驚いている。これまではすべて順調だったよ。ありがたいことに、今日は(ミニキャンプの)最終日だった。あまり心配はしていないさ」

7月下旬にトレーニングキャンプが始まるのを前に、木曜日のセッションはコルツの春季ワークアウトプログラムの最終日だった。

リチャードソンはキャンプに向けてこれまでと同じプログラムで準備を続けていく意向を示し、次のようにつけ加える。

「心配することは何もない。以前にもこうした経験がある。普段はアイシングして、またすぐに戻る。でも、最終日に無理する必要はないって言われたんだ。シーズンが始まるのはこれからだ。これからの6週間、練習を続けて投げ続けるつもりだよ」

リチャードソンは昨季にルーキーながらパサーとしてもランナーとしてもダイナミックな潜在能力を示したものの、健康面の懸念が影を落としている。負傷による欠場なしで最後まで出場したのはわずか1試合のみで、4試合出場後に故障者リスト(IR)に登録された。

今はまだ時間の余裕があるため、コルツは今週の時点でリチャードソンに無理をさせる必要はなかった。しかし、シーズン第1週が近づくなかで同じような問題が発生すれば、懸念が増すことになるだろう。

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