新契約を求めるカウボーイズWRラムが参加必須のミニキャンプを欠席

ダラス・カウボーイズのシーディー・ラム【AP Photo/Sam Hodde】

ダラス・カウボーイズのワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムの新契約獲得に向けた動きが、ミニキャンプにも影響を与えている。

現地4日(火)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが状況を知る人物の話をもとに、ラムが参加必須のミニキャンプに姿を現すことはなかったと報じた。

その後、カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーはラムがミニキャンプの開始時に姿を見せなかったことを正式に発表。ラムと同じく契約延長の候補となっているスターラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズは火曜日に、ワークアウトに参加すべく施設を訪れていた。

これまで自主参加のワークアウトを欠席していたラムは、オフシーズンワークアウトプログラムで唯一、参加が義務付けられているワークアウトを欠席することになる。参加必須のミニキャンプを欠席した場合、選手には罰金が科せられるが、ラムは新人契約の5年目オプションでプレーするため、昨年にサンフランシスコ・49ersのディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサにとられた措置と同様に、ラムもオフシーズンワークアウトをスキップした場合に科せられる罰金を免除される可能性がある。

25歳のラムは急激に高騰しているレシーバー市場に見合った報酬を含む契約延長を求めている。3年連続で1,000レシーブヤード超えを達成しているラムは、2023年に1,749ヤード、リーグ最多となる135回のキャッチを記録した。

ラムは5年目オプションで1,799万1,000ドル(約27億8,995万円)を受け取ることになっている。

ミネソタ・バイキングスのWRジャスティン・ジェファーソンが月曜日に手に入れた4年1億4,000万ドル(約217億1,134万円)の契約は、ラムとカウボーイズが契約延長を実現させる上での枠組みとなるはずだ。2024年NFLドラフトが行われる前、カウボーイズのオーナーであるジェリー・ジョーンズは、自分のチームで契約延長に対処する前に「もっと葉が落ちるのを見たい」と述べていた。ラムの交渉に関して、一番大きな葉は月曜日に落ちたと言えよう。

ラムが6月に行われる練習をあと3日間、欠席することでパフォーマンスに乱れが生じることをカウボーイズは心配していないようだ。単独でワークアウトに取り組んでいるラムは、オフシーズン中に施設外でクオーターバック(QB)ダック・プレスコットとのセッションにも参加していた。

両者が新契約に向けて動いているかを判断する上で、次の目印となるのは7月中旬から行われるトレーニングキャンプだ。それまでに合意に至らず、ラムの欠席が続けば、特にオフェンスにおけるラムの重要性を考慮すると、不安はさらに高まるかもしれない。

【RA】

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