景気動向一致指数、4月は前月比1.0ポイント上昇 2カ月連続プラス

Yoshifumi Takemoto

[東京 7日 ロイター] - 内閣府が7日公表した4月の景気動向一致指数(速報値、2020年=100)は前月比1.0ポイント上昇の115.2と2カ月連続でプラスとなった。卸売販売額や耐久消費財出荷指数が押し上げた。

電気製品など機械器具、エネルギーなど鉱物・金属材料の輸入額が膨らんだ。1-2月に一部メーカーが生産停止していた自動車の出荷増も寄与した。鉱工業生産は航空機部品の減少などで指数を下押しした。

一方、先行指数は前月比0.1ポイント低下の111.6となり3カ月ぶりにマイナスだった。新規求人数や消費者態度指数が下押しした。物価の先高観が強まったことなどが影響した。

一致指数から機械的に決める基調判断は「下方への局面変化を示している」とし、前月から据え置いた。

(竹本能文)

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