トルコCPI、5月は前年比+75.45% 「最悪期脱した」と財務相

Daren Butler Oben Mumcuoglu

[イスタンブール 3日 ロイター] - トルコ統計局が3日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年比75.45%上昇し、伸び率は4月の69.8%から加速し、市場予想の74.8%をやや上回った。

教育、住宅、飲食店価格が大幅に上昇した。

シムシェキ財務相は「最悪期は脱した」と表明。「われわれはディスインフレ期に入る」とXに投稿した。

ロイター調査によると、一連の中央銀行の利上げなどにより、インフレ率は2024年末までに42.6%まで鈍化すると予想されている。

前月比のインフレ率も3.37%と、4月の3.18%から加速したほか、予想(2.7─3.3%)を上回った。ただ、こちらも今後は鈍化すると見込まれている。

指標発表を受け、3日の通貨リラは横ばい。今年に入ってから8%以上下落しているが、3月以降はほぼ安定しており、インフレ軟化期待を下支えしている。

キャピタル・エコノミクスは「インフレはピークに達したと確信しているが、本日の発表にはいくつかの不愉快なサプライズが含まれており、今年後半のディスインフレペースを巡る不確実性がやや増している」と、インフレ率が予想を上回ったことに言及した。

5月の生産者物価指数は前月比1.96%上昇、前年比では57.68%の上昇だった。

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