世界の金ETF、5月は1年ぶりに資金流入=WGC

[ロンドン 6日 ロイター] - 国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は6日、5月は世界の現物金上場投資信託(ETF)が1年ぶりに資金流入となったと発表した。欧州とアジアのETFで保有量が増加したという。

安全資産としての需要と、中央銀行の継続的な購入が3─5月の金価格上昇を後押しし、5月20日にはスポット価格が1オンス=2449.89ドルと過去最高を更新した。

WGCによると、5月の金ETFは8.2トン(5億2900万ドル相当)の流入。運用資産総額は2%増の2340億ドルと、2022年4月以来の高水準となった。

保有量の合計は3088トンに回復したが、なお23年の平均を8.2%下回った。

金ETFは世界的な金利上昇から3年連続で資金流出となっており、23年は244.4トン減少した。

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