「きれいな色をとり、良い染料を作りたい」上板町の佐藤阿波藍製造所で「藍こなし」の作業始まる【徳島】

徳島県上板町下六條の佐藤阿波藍製造所では、6月7日から「藍こなし」の作業が始まりました。

「藍こなし」とは、藍染めの染料となる「すくも」を作るため、藍の葉を刻んで乾燥させる作業のことです。

この日、佐藤阿波藍製造所では、佐藤好昭さんら7人が作業を行いました。

6日の夜に刈り取った一番藍を、機械で2cmほどの大きさに刻み、大型の扇風機で飛ばして近くに落ちる重い茎と、遠くに飛ぶ軽い葉を選別していきます。

続いて、葉の部分だけを集めて、2日ほど天日干しにします。

こうして乾燥させた葉をむしろで覆い3か月ほど発酵させると、藍染めの染料となる「すくも」が完成します。

(藍師 佐藤好昭さん)

「去年よりやっぱり厚みがあります。自然の条件もありますけど、肥料もいっぱい与えてきれいな色をとって、良い染料を作りたいと思います」

「藍こなし」の作業は、9月下旬まで続きます。

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