猫がわざわざ『トイレで寝る』のはなぜ?考えられる理由3選 もしかしたらストレスや病気のサインかも

1.トイレだと認識していない

キレイ好きな猫がなぜトイレで寝てしまうのか、飼い主さんも疑問に感じることでしょう。理由のひとつとして考えられるのは、そこがトイレだと認識できていないからです。

トイレでの寝落ちは、特に、迎え入れた当初に多い行動だと言われています。おうちのトイレは猫にとっても初めての体験ですから、ある意味、仕方のないことかもしれません。

もしトイレだとわかっていないようであれば、決して叱らずに、イチからトイレトレーニングしてみてください。以下、その際の要点を簡単に3つ挙げておきます。

  • 静かで落ち着ける場所に清潔なトイレを置く
  • おしっこやうんちのサインに気づく
  • 排泄物を少し残してトイレだと認識してもらう

2.落ち着ける場所がない

猫は、お気に入りのところで毛づくろいしたり、うたた寝したりして、のんびりと一日を過ごします。愛猫の健やかな暮らしにはリラックスできる場所が欠かせません。

もしおうちに快適に過ごせるスペースがないと、その代わりにトイレを使うことがあります。自分の匂いが残るトイレは、縄張り意識の強い猫にとって安心できるスポットだからです。

トイレで眠るようになったら、ストレスや不安のあらわれかもしれません。改めておうち環境を見直し、トイレ以外に落ち着ける場所を用意してあげましょう。

猫は高いところや身を隠せる場所が大好きです。キャットタワーや猫ベッド、あるいは、暗くて狭いところに隠れ家などを置くと、愛猫も安心してくつろげます。

同時に、コミュニケーション不足がストレスの原因になっている場合もあるので、おもちゃなどを使ってたっぷり遊んであげることも大切です。

3.病気の可能性がある

トイレで眠る姿は確かに微笑ましいものですが、実は、病気を抱えているケースもあります。

代表的なのが、膀胱炎や尿路結石、腎不全などの泌尿器系の病気です。頻尿になったり、逆におしっこが出なくなったり、排尿の際に痛みが生じたり、症状はさまざま。いつも通りに排尿できなくなるので、トイレから離れられず、結果として、そのまま寝落ちしてしまいます。

認知症を患っているケースでは、そもそもトイレだと判断できずに眠っている可能性があります。粗相を繰り返したり、むやみに鳴き続けたり、食欲が極端になくなったりすれば、認知症の疑いがあるかもしれません。その際は、動物病院へ相談してみてください。

ちなみに、泌尿器系の病気を防ぐには、水分をしっかり摂ることが大事です。一日で必要な水分量の目安は体重1㎏あたり約50~60ml。複数の飲水スポットの用意、ウエットフードの活用で補ってみてください。

さらに、バランスの取れた食事、適度な運動によって適正体重を保つように努めたいものです。

まとめ

猫のトイレは、健康状態のあらわれです。寝落ちするようになったら、何らかのストレスや病気を抱えているかもしれません。日頃から愛猫の行動を観察し、変化の兆しにいち早く気づくことが肝心です。

ストレスや不安が寝落ちの原因になっている場合は環境面を改善し、病気の疑いがあればすぐに動物病院へ行きましょう。

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