【レポート】[Alexandros]、ライブハウスツアーの幕開けは11年ぶりのLOFTワンマン「喉が枯れるまで歌おうぜ!」

[Alexandros]が6月4日および5日の東京・新宿LOFT公演より、ライブハウスツアー<SINGLE 1 TOUR>をスタートさせた。同公演より6月5日公演のオフィシャルライブレポートをお届けしたい。

このツアーは、約2年ぶりとなるCDシングル「SINGLE1」のリリースに伴って開催。老舗ライブハウス・新宿LOFTのステージで彼らは、新曲、代表曲、レア曲を交えながら、ライブハウスならではの熱気と興奮に溢れるステージを繰り広げた。

いつものように「Burger Queen」のSEとともに登場した[Alexandros]。「調子どう? 新宿! 喉が枯れるまで歌おうぜ!」という川上洋平(Vo&G)の声から始まり、冒頭からアッパーチューンを次々と放った。リアド偉武(Dr)がダイナミックなビートを響かせ、白井眞輝(G)がステージ前方でギターをかき鳴らし、磯部寛之(B&Cho)が「いけんのか、新宿!?!」と煽る。至近距離で[Alexandros]の音を浴びる観客のテンションも当然、瞬く間にピークに達した。

「前回、新宿LOFTでワンマンをやったのは11年前。それから20~30周して、またこういうところでやりたくなって。めっちゃ気持ちいい、最高です」(磯部)というMCの通り、彼ら自身も久々のライブハウスを全力で楽しんでいた。

ニューシングル「SINGLE1」からリード曲「冷めちゃう」、メロディアスなミディアムチューン「アフタースクール」を演奏。さらに「アマチュアの頃からやってる曲を当時のアレンジでやります」(川上)と紹介された「真夜中(Drive ver.)」やメンバー自身がリスペクトするバンドの楽曲のカバーも披露されるなど、多彩なセットリストによるステージが繰り広げられた。“ありふれた日々を塗り替えていく”というフレーズが突き刺さる「todayyyyy」では、普段はこの曲をハンドマイクで歌っている川上が初めてギターを弾きながら歌唱。磯部はシンセベースではなく、エレキベースを演奏するなど、このツアーだけのレアなシーンが実現した。

もちろん4人のアンサンブルも最高だ。ここ数年はサポートミュージシャン(ギター、キーボード)とともにステージに立つことが多いが、今回のツアーは4人だけ。全員の音がぶつかり合い、融合しながら奏でられるバンドサウンドはきわめて生々しく、研ぎ澄まされていた。そこから感じられたのは、[Alexandros]の新たな進化。彼らにとって今回のライブハウスツアーは原点回帰ではなく、さらに前に進むための刺激的なトライなのだと思う。

汗でビショビショになったマイクのグリル(先端の部分)を交換する際に川上は、「フェスやアリーナでも、こんな感じでライブをやってるんですよ。それが伝わってうれしい」とコメント。貴重なチケットを手に入れたファンにとっても、きわめてレアなステージになったことは間違いない。

「この後もバラードはありません。騒がしい曲ばかりだけど、行けるよな?!」(川上)というシャウト、そして、ライブアンセムの一つである「Girl A」(シングル「SINGLE1」には「Girl A(:D)」が収録)からはじまったライブ後半はまさに狂乱状態。バンドと観客がお互いを高め合い、さらなる興奮を生み出す様子からはロックミュージックの本質がダイレクトに伝わってきた。「ライブは(バンドと観客の)インタラクティブで成り立ってる。ライブハウスでやると、そのことを改めて思いますね」(川上)という言葉は、このツアーの強い意義を象徴しているようだった。

ライブハウスツアー<SINGLE 1 TOUR>はこの後、福岡・BEAT STATION、愛知・NAGOYA JAMMIN’、大阪・心斎橋Music Club JANUSで開催。さらに夏フェスへの出演を経て、10月26日および27日に神奈川・相模原ギオンフィールドで行われる[Alexandros]の主催フェス<[Alexandros] presents THIS FES'24 in Sagamihara>が開催される。現在アナウンスされている出演アーティストは、26日(土)がgo!go!vanillas、マキシマム ザ ホルモン、PEOPLE 1、Saucy Dog、そして27日(日)はKroi、sumika、WurtSだ。デビュー15周年を迎えた記念すべき年に行われる<THIS FES'24 in Sagamihara>の今後の情報もぜひチェックを。

取材・文◎森朋之
撮影◎河本悠貴

■ライブハウスツアー<SINGLE 1 TOUR>

6月04日(火) 東京・新宿LOFT
6月05日(水) 東京・新宿LOFT
6月11日(火) 福岡・福岡BEAT STATION
6月12日(水) 福岡・福岡BEAT STATION
6月18日(火) 愛知・NAGOYA JAMMIN'
6月19日(水) 愛知・NAGOYA JAMMIN'
6月25日(火) 大阪・心斎橋 Music Club JANUS
6月26日(水) 大阪・心斎橋 Music Club JANUS
全会場:open18:00 / start19:00
▼チケット
8,800円(税込 / 別途ドリンク代必要)
※スタンディング
※未就学児童の入場不可/小学生以上はチケットが必要
(問)Livemasters Inc. 03-6379-4744

■野外主催フェス<[Alexandros] presents THIS FES ’24 in Sagamihara>

10月26日(土) 神奈川・相模原ギオンフィールド
10月27日(日) 神奈川・相模原ギオンフィールド
open9:00 / start11:00 / 終演20:30 (予定)
▼出演者
10月26日(土):[Alexandros] / go!go!vanillas / マキシマム ザ ホルモン / PEOPLE 1 / Saucy Dog / and more
10月27日(日):[Alexandros] / Kroi / sumika / WurtS / and more
▼チケット
●一般
・2日通し券 ¥23,800 (税込)
・1日券 ¥12,800 (税込)
●中高生割引
・2日通し券 ¥18,000 (税込)
・1日券 ¥9,800 (税込)
※小学生以下は保護者同伴に限り無料
【オフィシャル最速受付(抽選)】
受付期間: 6月05日(水)22:00〜6月16日(日)23:59
【オフィシャル二次受付(抽選)】
受付期間: 6月17日(月)18:00〜6月23日(日)23:59
https://eplus.jp/thisfes24/

主催:THIS FES ’24 in Sagamihara実行委員会 (株式会社UKPM/RX-RECORDS/相模原市スポーツ協会グループ/ライブマスターズ株式会社)
後援:相模原市 (70th Anniversary Sagamihara City)
協力:ユニバーサルミュージック合同会社
企画:株式会社UKPM
制作:ライブマスターズ株式会社
運営:株式会社ディスクガレージ

■相模大野駅 列車接近メロディ

1). 開始予定日:2024年9月2日(月)始発から
2). 放送時間:始発から終電まで(列車接近時の自動音声放送)
3). 導入駅:小田急線相模大野駅
所在地:神奈川県相模原市南区相模大野3-8-1
※1日平均乗降人数:110249人 (2022年度実績)
4). 使用曲:「ワタリドリ」列車接近メロディver.
※上り線と下り線で異なるフレーズを使用します。

▼[Alexandros]と相模大野
・ボーカル&ギターの川上洋平、ギターの白井眞輝が相模原市出身。
・2023年1月、相模女子大学グリーンホール(相模原市南区相模大野)でメンバー初となる地元ライブを全国ツアーの一環として開催。公演中、「ワタリドリ」の列車接近メロディver.を即興で披露。大勢のファンから拍手と大歓声が上がる。
・列車接近メロディへの「ワタリドリ」の導入は、SNSでも期待する声が多く投稿され、“#小田急線ワタリドリ”が一時トレンドの上位に。
・地元からも期待が高まる中、相模原市、小田急電鉄株式会社、株式会社ユーケーピーエム及びユニバーサルミュージック合同会社の4者による官民連携の取組として、小田急線相模大野駅の列車接近メロディに「ワタリドリ」の導入を決定。

関連リンク

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