「人の視線よりもずっと低い」犬目線から見た散歩の危険スポットをチェック!見えないところに危険が潜んでいる!?

私たちの視線よりもずっと低い、地面にかなり近いところで物を見ている犬たち。散歩中の犬の視線を疑似体験してみたら、気をつけたほうがいいポイントも見えてきました! ドッグトレーナーの西川文二先生のアドバイスとともにご紹介します。

近所の路地

細かいゴミが意外と多い

見慣れた道路でも細かいゴミが意外と多い

道路の脇には、明らかに目立つゴミのほか、つぶれて小さくなったタバコの吸い殻や紙くず、落ち葉などがたくさん。犬から見るとすぐ目の前にこれらが落ちているので、気になってつい口にしてしまうことも。道の端はゴミが多いので、可能な限り端から離れて歩くようにすると◎。

草木の茂み

枝が目を傷つけそう!

茂みの中は枝だらけで目を傷つけそう! 外からは見えないゴミも

犬はニオイかぎに夢中になると、植え込みの中や草むらに鼻や顔を突っこむことが。ただその中は、とがった枝があちこちから飛び出して、ゴミが落ちていることも。枝で目の角膜を傷つけたり、危険なものを口にしたりしたら一大事。ニオイかぎは、茂みの周辺だけにしましょう。

排水溝にかかる金属製のふたの上

異質で奇妙!

網状の金属がとても異質で奇妙に見え、無数の穴も怖い!

犬は金属でできた足場を本能的に異質と感じ、嫌がりやすいです。中の様子がよくわからない無数の〝穴〞も不気味に思うでしょう。網目の上だと足元がおぼつかないと感じる犬がいるかも。通るのをためらったら、「大丈夫だよ」などと声をかけたり、おやつをなめさせながら通過させても。

目の前を通過する自転車

犬にとっては大車輪!

巨大なタイヤが襲ってくる感覚!

犬から見ると、自転車のタイヤは音を立てながら突進してくる大車輪。自転車に慣れていない犬なら、迫りくる大車輪に恐怖を感じるでしょう。反対に慣れている犬だと、危険と感じずに不用意に走行中の自転車へ近づいてしまうかも。リードを短く持ち、自転車から離れて歩くようにしましょう。

撮影/殿村忠博

犬の目線になってみると、散歩コースにも危険がたくさんあることを改めて感じることができます。ぜひ、散歩中の注意点として覚えておいてくださいね。

お話を伺った先生/しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生
参考/「いぬのきもち」2024年4月号『いぬ目線散歩』
写真/殿村忠博
文/いぬのきもち編集室
※この記事では、犬の目線の高さに合わせて撮影していますが、視界や焦点の合い方、色彩など、実際の犬の見え方とは異なります。

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